「プロテインダイエットは安全なの?」
「置き換えダイエットはダメ?」
「なぜプロテインダイエットは危険なのか知りたい」
「プロテインの安全な飲み方は?」
こういった疑問にお答えします!
筆者はこんな人
●東京大学大学院 (博士)
●中高バスケ部トレーナー
●体育系大学教員
本記事の内容
○プロテインダイエットは糖質制限ダイエット!?
○プロテインダイエットのコツは「間食」
目次
プロテインダイエットの危険性
【主要栄養素の不足】
プロテインダイエットの陰に潜む危険は様々あります。
その理由の多くが「栄養素不足」です。
3食のうち1食をプロテインに置き換えたりする「置き換えダイエット」はまさに、このプロテインダイエットの象徴と言えます。
プロテインダイエットの危険
【リバウンド】
プロテインダイエットの危険の最有力候補が「リバウンド」です。
『プロテインダイエット=置き換えダイエット≒糖質制限ダイエット』
3食のうち1食をプロテインに置き換えることで糖質の過剰摂取を抑えることができます。
そうすることで、体内に貯蔵される筋肉・脂肪を分解してエネルギーを算出するため体重減少が結果として生じます。
※糖質制限の危険性について言及した記事がありますので、そちらも参考にご覧ください。
摂取するエネルギーが減少することで、体内は飢餓状態に陥ります。
飢餓状態となった細胞達はエネルギーを消費することを極めて嫌うようになり、貯蔵する気運が高まります。これが、リバウンドのメカニズムです。
※女芸人、友近さんもDHCプロテインダイエットで一時期大幅減量に成功しています。この手法は検索すれば出てきますが、置き換えダイエットだったことが明らかになっています。
ダイエットを終えた友近さんはその後10kgリバウンドしていることも報道されています。
プロテインダイエットの危険
【心臓病のリスク】
プロテインダイエットの危険として「心臓病のリスク」が高まる可能性があります。
プロテインおよび、肉や卵をふんだんに摂取する食生活は「食物繊維の不足」、「飽和脂肪酸(長鎖脂肪酸)」の過剰摂取に繋がる可能性があることから、血管系の疾患リスクを向上させることがわかっています。
タンパク質過多の食事を続けていると、生命維持に必要な栄養素をついつい見落としてしまうといったことが多々あります。
※こういった循環器系疾患のリスクは長年の生活習慣が積み重なって高まるもので、今すぐに、どうこうなる、わけではありません。
ただ、糖質制限ダイエットを実施したことある人は「心臓疾患」で死亡するリスクが高まることが日本の研究から報告されています。(詳しくは糖質制限のデメリット)
プロテインダイエットの危険
【肝臓・腎臓疾患】
プロテインダイエットの危険として考えられるリスクに「肝臓・腎臓疾患」があります。
タンパク質の過剰摂取によって不眠不休で働く肝臓へのダメージ、体外へ排出する最後の関門、腎臓へ多大なダメージを与える可能性があります。
普段の食事からタンパク質はある程度摂取できるので、特別ハードな運動をしてない限りはわざわざプロテインを飲む必要はないと考えられます。
※プロテインの抱える健康被害に詳しくまとめています。
プロテインダイエットを安全に行うためには
【間食として飲む】
プロテインダイエットを安全に遂行するためには「間食=おやつ」として取り入れることがおすすめです。
減量を成功させる秘訣
○1日の総摂取カロリーを設定
○5~6食で賄うように分配
小腹が空いたときにプロテインを飲むことで、満腹感とDIT(食事誘発熱産生)が起こります。
DIT(食事誘発熱産生)は意外とエネルギーを消費します。
食事をするだけで消化・分解に多大なエネルギーが割かれているということです。その最たる部位が「肝臓」です。
なかでも、タンパク質は分解に最もエネルギーを割くことも分かっています。
つまり、おやつ(間食)にプロテインを飲むことはダイエットをサポートすることに繋がるというわけです。
おやつとしてプロテインを飲むならソイプロテインがおすすめです。
大豆由来のタンパク質で、消化に時間がかかることから腹持ちが良いプロテインです。
※詳しくは【痩せたければプロテイン】に記載しています。
まとめ:プロテインはサプリメント
口うるさく言いますが、【プロテイン≠魔法の粉】のスタンスは崩していけません。
ダイエットの目的が『美』であっても、その裏で『健康』を損ねては元も子もありません。
あくまでも補助的にタンパク質を摂取するためのプロテインです。