スクワットは筋トレのあらゆる種目の中で"王様"と呼ばれています。
王様とは・・・・それくらい"きつい種目"であると言うことです。
スクワットの効果は、、
これから説明します。
筆者はこんな人
●【学歴】東京大学大学院 (博士)
●【経歴】中学・高校バスケ部トレーナー
●【経歴】甲子園球児ストレングス指導
●【職業】スポーツ系大学教員
目次
スクワットにチャレンジすべき理由
スクワットは筋トレの種目の中で圧倒的にきつい種目です。
お尻、腿の前、後ろ、そして体幹全て、、、これらをほぼ同時に使うため、エネルギー消費量が他の種目と比べても群を抜いて高いというわけです。
「そんなきつい種目なんでやらないとダメなん?」
至極まっとうな質問ですが、この記事を読めば愚問だったと分かることでしょう。
スクワットは基礎代謝を高める!
スクワットは前述したとおり、カラダの大きな筋肉を同時多発的に使うため、筋トレ種目の中で圧倒的な消費エネルギーを創出します。
と同時に、筋肉の成長に伴い、各筋組織はエネルギーをたくさん消費しなければ動けないカラダになります。
エネルギー代謝が上がる=基礎代謝が上がる
=痩せやすく太りにくいカラダに変化出来ます。
我々の世界では「ヒトの身体=車」と比喩します。
骨格=ボディ
筋肉=エンジン
栄養=燃料
エンジンが燃料を燃やし、ボディを動かすように、
筋肉が栄養(エネルギー)を基に、骨格を動かします。
筋トレによって大きくなるのは"エンジン"。
エンジンをゆっくりカスタマイズしていくことでより大きな出力を生むことができる様になります。
大きな出力を生む時には、並行して大きなエネルギーも必要となります。
つまり、エンジン(筋肉)を大きくした車(ヒトの身体)は
"燃費の悪いアメ車"のようであると言い換えることも出来るのです。
※ガソリンはあまり消費しない方がお財布にも環境にもいいはずですが、ヒトの身体にとって(痩せたいヒトは特に)燃費が悪いこと自体は悪ではないのかもしれませんね。
※運動・スポーツに限ってはなすと燃費がいい方がもちろんいいわけですが。
スクワットはカラダだけじゃなく性格も変える!
スクワットは非常にきつく、辛い種目です。
そしてその効果をより高めたいなら負荷を強くしなければなりません。
そうすればさらにキツくなります。
そんなきついことを望んでやる人は「ドM」なんでしょ?と聞こえてきそうですが・・・
これだけ辛い種目を行うということは自らに試練を与えるということです。
みなさんが運動する理由は何ですか?
・痩せたい?
・綺麗になりたい?
・モテたい?
・老後の為に?
・強くなりたい?
何かしらの目的を持ってトレーニングに励むはずですが、「ヒトは変わろうとすることを拒む生き物」です。
経験はありませんか?
・早起きが辛い
・お酒がやめられない
・歯を磨くのを忘れると気持ち悪い
・転職、転校が怖い
これらは全て変化を恐れる人間の心理です。
ということは、
痩せたいとかモテたいとか綺麗になりたいとかいう願望は、現在の定常状態を打破しない限り実現不可能というわけです。
ユルく何かを続けるだけで変われるほどヒトは甘くありません。
時に自らを奮い立たせて、むち打って、発破をかけることが必要なのです。
ボディメイクにスクワットは必要ないかもしれません。
マシン種目をやるだけでも十分に筋肉の成長は促せます。
ただし、本気で人生を変え、考え方を変えるには「スクワットをしない」と言う選択肢はありません。
参考までに日本体育大学准教授岡田隆先生(通称:バズーカ岡田)のチャンネルをご覧ください。
スクワットは人生を豊かにする【森光子さんの例】
スクワットは人生を豊かにします。
2012年92歳でこの世を去られた伝説の大女優、森光子さんをご存じでしょうか。
90歳まで舞台に立ち続けた真に伝説の大女優です。
彼女は「最期まで舞台に立ちたい」と言う意思から、72歳の時メジャーリーガーのトレーナーを仰ぎスクワットを日常生活に取り入れました。
その数、朝75回、夜75回の150回、多いときは200回をも超えたそうです。
その様子がCMにも起用されています。
ご覧のような"お世辞にも綺麗とは言えないフォーム"ではありますが、この年齢でこれほど機敏且つじっくり動かせるのは並大抵の努力では成し得ません。
しかも72歳から始めたスクワットとのこと。
もし若く、関節が丈夫な時からスクワットを続けていたなら・・・そう考えると畏敬の念を抱かずにはいられません。
森光子さんのように、スクワットを生活の一部に取り入れている芸能人含め有名人は多数いるはずです。
まだまだ日本では"筋肉"というカテゴリーが市民権を得られておらず、一部のマニアの嗜み程度に扱われている現状から、実際に行っているトレーニングを公表することでイメージが崩れることを懸念しているのではないでしょうか。
ハリウッドのトップ女優・俳優共にめちゃめちゃ筋トレします。
筋トレせずにあのカラダをキープできるのは「整形手術」をしている場合のみです。
「ハリウッド女優は○○を食べない〜、秘訣は○○〜」
のようなキャッチフレーズは単純にサプリメントを売る戦略でしかありません。
運動生理学的に考えても筋トレをせずに美しいカラダを手に入れることは不可能と言えます。
話は逸れましたが、森光子さんのように「やりたいことをとことんやり抜く」ためには、土台となる体力が必要です。
体力は単純に長い距離を早く走れる能力だけではありません。筋力もれっきとした体力です。
特に下半身の筋力はヒトが生活する上で、全ての原動力(エンジン)になる部分なので高めておいて損はしないし、むしろ可能性を拡げてくれます。
こういった理由から「スクワットは人生を豊かにする」と言えるわけです。
スクワットで脚が太くなる?そんなことはない!
スクワットは太腿お尻あたりを重点的に鍛える種目です。
スクワットを行うことで「脚が太くなる・・!」といって敬遠される女性を大変多く目にします。
確かに正しいフォームで行えばかなり"効きます"。
ただそんな簡単に太くなりません。
その理由はいたって簡単です。
理由①:筋肉の成長スピードは遅い
筋トレしてすぐ太くなる、ってことはそうそう起こることではありません。
もし、多少の筋トレで「太くなった!」と感じるヒトは、日の丸を背負って世界と戦える逸材です。
それほどまでに筋肉はでかくすることは難しいものなのです。
理由②:脂肪がつきやすい
太腿お尻というエリアは脂肪が蓄積しやすい部位になります。
なぜかは分かっていません。
ボディービルダーが大会前に本気で減量したら意外と脚は太くないのです。
脂肪が乗っているから太く見えるだけで。
一般人にはこれがもろにあてはまります。
ほぼ脂肪なので筋肉で太くなるというより、脂肪がそこに蓄積するから太くなる、だけです。
まとめ:今日からスクワットにチャレンジしましょう!
お読みになっていただいた方にはおわかりかもしれませんが、スクワットはメリットしかないんです。
しかもメンタルまで鍛えてくれます。
これをやらずしてボディメイク、ダイエット、自己研鑽は成し得ないと心得るべきです。
【関連】スクワットを1ヶ月続けた結果
【関連】アメリカで大流行、最強のダイエットメソッド!1ヶ月で4kg落としたスクワット30日チャレンジ!
【関連】筋トレにはメリットしかない【7つの科学的根拠】
(NewsPicksに掲載されました)