「プロテインとステロイドって同じでしょ?」
「プロテインとステロイドの違いって何?」
この疑問に答えます。
我々からしたら常識のように『プロテイン』と『ステロイド』の違いをはっきりと理解しているものですが、筋トレ初心者の人や、お年を召した方にはどうも理解されていません。
この2つの違いをはっきりと示して
プロテインを快適に飲める世の中にして行きたいですね。
記事の信頼性
●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)
●【経歴】某大手サプリメント会社公式ライター
●【現職】大学教員
●【専門分野】運動生理学・健康科学・疫学目次
プロテインとステロイドの違いは【栄養素と薬剤】
プロテインとステロイドの違いは【栄養素】と【薬剤】という明確な違いです。
プロテインは「たんぱく質」
ステロイドは「くすり」
これくらいの認識でいましょう。
ドーピング検査に引っかかるのはステロイド
ドーピング検査をして陽性反応が出るのは「ステロイド」です。
一方でプロテインは「たんぱく質」なので
摂取していても検査で引っかかることはありません。
プロテインは自然界から抽出された「良質な」たんぱく質
プロテインは主に2種類が市場に出回っていますが、そのどちらも自然界に存在するものから抽出されているものです。
ホエイ、カゼインプロテイン:牛乳
ソイプロテイン:大豆
プロテインについてもっと知りたい方は【こっそり教えます】大学生向けプロテインの教科書をご覧ください。
プロテイン=サプリメント、ステロイド=医薬品
プロテイン=サプリメント
ステロイド=医薬品
この違いが分かりますか?
世界各国である成分が生体内に著しく効果があるものを厳正な審査の上で承認しているものが「医薬品」、それ以外は「食品」となります。
サプリメントは後者、「食品」です。
日本では薬機法(旧薬事法)によって謳ってもいい文句が厳しく決められています。
そのため「食品」に分類されるサプリメントには効果がない!
と思わなければなりません。
ステロイド=筋肉がつく…ただ、、
ステロイドは筋肉がつきます。
薬剤であるためれっきとした効果が認められています。
ただし、ステロイドユーザーの寿命は長くありません。
さらに、人格の変貌、内臓肥大、心臓病リスク増大など
とにかく"不幸"になる副作用が認められています。
詳しくステロイドの副作用について知りたい方はこちらから。
怪しい謳い文句のサプリメントは買うな!
プロテインでは筋肉はつきません。
同じようにサプリメントで生活が劇的に改善することもありません。
YouTubeのCMに流れてくるようなCMはかなり危ないです。
何件か消費者庁から摘発されている事実もあります。
参考:消費者庁ガイドブック
なんでプロテイン飲むの?必要?
なぜプロテインが必要なのか。
とても大事な着眼点です。
たんぱく質の摂取量が年々減少
下記の図をご覧ください。
国民健康・栄養調査の結果を図示しました。
男女含めて記載しています。
肉、魚、卵、牛乳、大豆これらは全て貴重なたんぱく源です。
1日に体重×1gのたんぱく質は少なくとも摂取することが推奨されています。
特に女性は要注意!食事の減らしすぎでたんぱく質減の可能性
特に女性は、体型を意識するあまり、食事が疎かになりがちです。
知らず知らずのうちにたんぱく質が不足してしまい、
筋肉量が減るだけでなく、
髪質・肌質の悪化(ともにたんぱく質の代謝でできている)
生理機能の低下
体温低下など
様々な体調変化が起きる可能性があります。
調理の煩わしさがないプロテインは一人暮らしの味方
たんぱく質は食事から摂取することが望ましく、
たんぱく質(プロテイン)を摂るだけで筋肉が増えるわけではありません。
ただし、一人暮らしである以上は何か調理しなければならない…
特にたんぱく源は火を通さなければ食べられないものがほとんど。
あー今日はめんどくさい!
っていう日には、スーパーで買った惣菜とプロテインでも良いかもしれません。
栄養バランス的にはそんなに悪くありません。
もし飲むならお腹に溜まる『ソイプロテイン
』が良いでしょう。
美味!ではありませんが、お腹に溜まりかつ栄養価高いので調理がめんどくさい人には向いているプロテインです。
【関連記事】マイプロテインを飲み続ける理由【4年愛飲者がオススメするわけ】ゾロ目セールが最強割引
プロテインとステロイドの違いまとめ
プロテインとステロイドの違いをまとめます。
プロテイン
ステロイド
よき筋トレライフを。