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「ケトジェニックダイエットって痩せるの?なんで??」
こんな疑問にお答えします。
ケトジェニックダイエットという新しい減量食ってどんなものか気になりますよね。
すごい痩せるって評判もあるけど、どうしてやせるの?って疑問をこの記事で解決していきます!!
目次
ケトジェニックダイエットで痩せる3つの理由
ケトジェニックダイエットはとにかく減量成果が出やすい食事方法の1つです。
ケトジェニックダイエットについて簡単におさらいしておきましょう。
ケトジェニックダイエット・・・低糖質+高脂質食によって体内でケトン体を生み出すこと。ケトジェニック(ケトンを生成する)ダイエット(食事)=ケトン食=ケトジェニックダイエット
それではおさらいが済んだところで、ケトジェニックダイエットで痩せる理由を見ていきましょう。
ポイントは以下のとおり。
ポイント
- インスリンの分泌が低下する。
- 脂質利用効率が向上する。
- 脂質は吸収が遅い。
インスリンの分泌が低下する
インスリンは肝臓から分泌されるホルモン。
インスリンの主な役割として、糖質の細胞への取り込みと余剰となった糖質の脂肪への転換、および筋肉の合成活性となります。
インスリンは糖質を摂取する過程で、肝臓から分泌されるホルモンですが、糖質を1日50g以下に設定するケトジェニックダイエットではインスリンの分泌が弱まります。
そのため、エネルギーとして利用されなかった糖質(余った糖質)が脂肪に変換されるという過程が体内で生じません。
ケトジェニックダイエット
→糖質が少ない
→インスリンが少ない
→脂肪が合成されない
こういったメカニズムでケトジェニックダイエットによる体重減少が生じていくわけです。
脂質利用効率の向上
ケトジェニックダイエットを続けていく過程で体内でも「脂質利用亢進」の適応が生じます。
脂質が多い食事を摂り続けていくと脂質を酸化させる酵素の発現が上昇・活性化します。
この酵素の働きが活性化することで、食事から得られる脂質に加え、体内に貯蔵している体脂肪(中性脂肪)をエネルギーへと変換しやすくできるになります。
体内での脂質利用効率が上昇すると言うことは必然的に体脂肪が使われやすくなるということに繋がりますよね。
脂質は吸収が遅い(=満腹感が得られる)
脂質は炭水化物やたんぱく質に比べると吸収がとても緩やかです。
言い換えると、胃腸内に留まる時間が比較的長く、満腹感が持続します。
実際に、脂質は1g=9kcalと炭水化物・たんぱく質の2倍ほどのエネルギー量を持つ栄養素ですが、ケトジェニックダイエットを始めることで総摂取カロリーが減っていくことも報告されています。
つまりケトジェニックダイエットを始めると必然的に食事量が減っていく可能性もあると言えます。
ポイント
ケトジェニックダイエットで体重減少が生じる理由
- 糖質が少ない(インスリン分泌が低下する)
- 脂質酸化利用の亢進(脂質からエネルギーを産生しやすくなる)
- 吸収が遅い(満腹感が得られる)
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違い
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違いについて明確な違いがあります。
それがこれ。
ケトン食と糖質制限の違い
ケトジェニックダイエット:糖質を50g以下/1日、脂質を60〜80%
糖質制限:糖質を限りなく減らす
ケトジェニックダイエットと糖質制限を常々同一のものとして語っていたり、信じている人がいますが厳密には別物と理解しましょう。
そもそも着目している点が違います。
ケトジェニックダイエットは「糖質を減らし、脂質を増やす」という考え方。
一方、糖質制限は「糖質を減らす」の一辺倒。
特に前者はてんかんやアルツハイマー型認知症の食事療法として古くから研究されてきた歴史をもちます。
ダイエットをすると決意した人がエネルギー不足で倒れるなんてよくあることなので、ここはしっかり抑えておく必要があります。
ケトジェニックダイエットがおすすめな人
ケトジェニックダイエットは誰にでもオススメかという質問に関しては、「ハイそうです」とは素直に回答できないです。
しかし、ケトジェニックダイエットをおすすめできる人もいます。
こんな方におすすめ
- BMI30以上の人(自称ぽっちゃりは除く)
- サッカー、野球選手
- マラソンを完走したい人(初心者)
解説していきますね。
BMI30以上(もしくは25以上)の方
いわゆる肥満の人は「インスリン抵抗性」を生じている可能性が高いと言われています。
インスリン抵抗性は、食事による糖質の取り込みに働くインスリンの働きが弱まっている状態を指します。
インスリン抵抗性が高まっている状態を放置しておくと2型糖尿病への入り口に立っている状態と言っても過言ではありません。
したがって、インスリン抵抗性が高まっている多くの肥満者はいち早く減量策を講じなければなりません。
ケトジェニックダイエットはインスリンを頼らず脂質利用効率を高めることが優先されるため、速やかな減量が期待されています。
サッカー、野球(野手)
サッカーや野球のような競技はケトジェニックダイエットに適したスポーツと言えます。
サッカー野球は瞬発的な力を発揮する瞬間は試合時間に対して10%といわれています。
そのため爆発的な力を使う瞬間まで高エネルギーを産める「糖質(グリコーゲン)」を体内に残しておきたいという考えに至ります。
筋グリコーゲンは貯蔵量が限られているため90分やそれ以上の時間ずっと高強度の運動が続けられるわけではありません
そこでケトジェニックダイエットをすることで、脂質を優先的にエネルギーとして使えるカラダになっていき、糖質の節約に繋がることが試合時間目いっぱい動ける理由となります。
長友選手がやっていて一時期話題になりましたね。
マラソン完走を目指す初心者
ケトジェニックダイエットが脂質酸化利用の亢進に繋がることをふまえると、マラソンをとにかく完走したい人にとっても重要な栄養調整法になります。
マラソンを2時間台前半で走るケニアのランナーは42kmをほぼ糖質を使って走りきっていることからタイムを意識すする人にはケトジェニックはオススメできません。
とにかく完走したい=エネルギーを緩やかに産生すればいい
ということで脂質を利用するカラダにすればいいわけですね。
この理論で行くと100kmとかそれ以上走るウルトラマラソンのランナーもケトジェニックダイエットで長い距離長い時間動き続ける様なカラダにすればいいと言うことが分かりますね。
ケトジェニック中はプロテインが不足しがちになる
ケトジェニックダイエットを続けていくと、満腹感が襲ってくるので他の栄養素が不足しがちになります。
特に、たんぱく質の不足は顕著に生じます。
たんぱく質の不足は減量期において強烈な筋肉分解を誘発するので注意が必要です。
筋肉が分解されるスピードは筋肉をつける(合成する)スピードの比じゃありません。
人の信頼と同じですよね。
「信頼を築くには時間がかかるが、失うのは一瞬」
満腹感に襲われようともたんぱく質の量はキープし続けましょう。
もし固形物(お肉・魚・卵)でたんぱく質を摂取することが厳しくなってきたらプロテインという手もあります。
噛めないけど飲めるっていう状態ならプロテインでたんぱく質の補給をしましょう。
ケトジェニックダイエットは痩せる!のまとめ
ケトジェニックダイエットは驚くほど体重が落ちます。
しかも内臓脂肪や体脂肪を優先的に利用してエネルギーを作り出してくれるので、ダイエット中のあの倦怠感は大きく起こらないといわれています。
特に太っていることを自覚している方にとっては、自覚症状のない「インスリン抵抗性」が進行している可能性もあります。
ケトジェニックダイエットはインスリン抵抗性を有している方にとっては強力な味方になってくれる食事方法と言えます。
ケトジェニックダイエットに摂りたい脂質はMCTオイルなのですが、以下の記事を参考にしてみてください。