中学生から習得する"巧み"なカラダの使い方【アニマル】にヒントを得よ

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中学生から習得する"巧み"なカラダの使い方【アニマル】にヒントを得よ


「カラダの使い方が上手い選手って何が違うのか?」

言葉で説明することが非常に難しい
「カラダの使い方の上手さ」。

鍛えた筋肉から生み出される力を地面にいかに"効率的"に伝えられるか。

この動きを習得するには
小・中・高校生当たりの年齢が最も適しています。

そしてその動きのヒントは「動物(アニマル)」から学ぶといいとか・・・・


本記事で詳しく解説していきます。

記事の信頼性

●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)

●【競技歴】中高全国大会出場、中学県選抜、高校少年男子(県選抜主将)、IH・ウィンターカップ出場、大学1部リーグ・インカレ出場、社会人日本2位

●【経歴】中学・高校バスケ部トレーナー

●【経歴】甲子園球児ストレングス指導

●【現職】大学教員

●【専門分野】運動生理学・健康科学・疫学


15歳までは動きの巧みさを習得するゴールデンエイジ

中学生から習得する"巧み"なカラダの使い方【アニマル】にヒントを得よ

動きの巧みさは脳の神経の発達とともに上達します。

生まれてから15歳くらいまでは
新しい動きを覚えるには最も適した年齢と言えます。

こうした「発達」を捉えるときに重要となる目印は
身長の伸び』です。

週平均または月平均、年平均の身長の伸びが最大化する局面を
PHV(=Peak Height Velocity):最大発育速度』をといいます。

PHVに到達する前はカラダの使い方を司る「神経系」の発達がめまぐるしいことが明らかとなっているのです。

力強さ(筋力)は14歳から

話は逸れますが、
筋力が最も発達するのは「PHV」の後になります。

これは「筋トレはPHVの後からすべき」という意味ではありません。

PHV後は筋肉がつきやすくなると言うことは
その時点では筋トレの正しいフォームなどを習得しておかなければなりません。

バスケで選抜選手になるために必要なフィジカル要素【中学生から始める当たり負けしないカラダ作り5選】にも書きましたが、PHV前でも筋トレは行うべきです。

持久力は10歳からバツグンに伸びる

持久力は動きの巧みさとほぼ同じく、PHV前から伸び始めます。

小学生時代に持久トレーニングを行っておくだけで
中学高校で更に粘り強さのある選手になることが出来ます。


アニマル(動物)の動きは最も効率的な動き

中学生から習得する"巧み"なカラダの使い方【アニマル】にヒントを得よ

動きの巧みさを評価することは素人目線でも
「あの選手なんか動きが他の選手と違う」
「あの選手、何か上手い」
という感覚に囚われることがあるはずです。

この感覚を「どう定量するのか」という課題は難しいです。


ただし一つ言えることは
動きに無駄がない』ということ。


換言すると、
「効率よく力を地面に伝えている」
「効率よく無駄な力を地面に逃がしている」
となります。


これを実世界で実現しているのが「アニマル(動物)」です。

ハイハイが長引くことは悪いことではない

例えば、ハイハイ。
人類は元来、四足歩行を主たる移動手段とした
動物から進化してきたと言われています。

そのため人間も生まれたての頃は歩けません。

生まれて1年足らずで立って歩き始め
手を使うことを覚えるわけですが、それと引き換えに失った力は
肩周りの筋肉」と「背中の筋肉」。

四足歩行においては「肩」「背中」の筋肉は使わざるを得ない筋肉でありますが、二足歩行では必要なときしか使えていません。

ある一説によると、
「四足歩行(ハイハイ)の期間が長かった人は背筋力が高い」という噂も耳にします。

つまり、
人が二足になって得た物もあれば、失った物も大きいということになります。


アニマルの動きが優れている理由

ハイハイを一例に挙げましたが、アニマルの動きがどうしてすぐれているのでしょうか?

人間とアニマルで遺伝的に違うとしたら「筋繊維組成」程度です。
種によって速筋、遅筋線維の割合が違うことは明らかなようです。

【関連記事】筋肉のつきやすさは遺伝で6割決まる【遺伝子検査で特性を見極めるが"吉"】

しかし、大きく違うのはその点だけで、あとは同じ哺乳類です。

それなのにも拘わらず
・動きの力強さ
・動きのしなやかさ
・爆発的な加速力
といった要素に差が出てしまいます。

これらの差を考えたときやはり行き着く思想は
アニマルと同じ動きをしてみる」となります。


武井壮さんもアニマルを尊敬し、真似る

武井壮さんも実際にアニマルに対する尊敬を抱き、
アニマルの動きを真似ていたとテレビで発言しています。

そういった探究心が40歳を過ぎた今でも第一線で活躍できる秘訣であるとも言えます。

まとめ

アニマルは人間よりも小さなカラダであっても
人間より大きな力や、爆発的な力を生み出すことが出来ます。

そう思えば、彼等の動きを真似して
トレーニングに取り入れるといった発想に行き着くまでは
そう難しくはないでしょう。


アニマルの動きを取り入れたアニマルフロートレーニングにも是非挑戦してみましょう。(詳細:アニマルフロートレーニングとは?【驚異の身体能力】アスリートも実践


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