動物の動きを人間の動きに取り入れるトレーニングが流行っています。
その名も『アニマルトレーニング』。
今回はアニマルトレーニングの仕組みとポイントについて紐解いていきます。
筆者はこんな人
●【学歴】東京大学大学院 (博士)
●【経歴】中学・高校バスケ部トレーナー
●【経歴】甲子園球児ストレングス指導
●【職業】体育系大学教員
目次
アニマルトレーニングを活かした小学生からのカラダ作り
アニマルトレーニングを小学生からのカラダ作りに取り入れるべき理由は1つ。
『身体の使い方を体得する』
(後ほど説明します)
身体の使い方を体得するに当たって重要となるアニマルトレーニングの3つの要素は以下のようになります。
①カラダの可動性(Mobility)
②カラダの安定性(Stability)
③カラダの連動性(Switches & Transitions)
これらの3つが体得できれば、人間でさえ動物のような大きな力を発揮することができます。
アニマルトレーニング:可動性(柔軟性)
アニマルトレーニングにおける重要な要素、可動性とは柔軟性とも表現できます。
例えば、
◆猫が狭い隙間でも身をかがめて移動する様子。
◆チンパンジーが枝から枝へと手が伸びる限り移動する様子。
いずれの動きにも共通して言えるのが肩甲骨の可動性(柔軟性/可動域)です。
イヌ科の動物とネコ科の動物に観られるしなやかさの違いはこの肩甲骨の可動性の違いが大きく影響しています。
肩甲骨の可動性の重要さは古くから身体動作には欠かせない動きであると、注目されています。
その1つが、ヨガ・ピラティスです。
この猫のポーズは「Cat & Dog(キャットアンドドッグ)」とも言われており、リハビリテーションの現場でもよく用いられているエクササイズです。
肩甲骨の他にも、動物が我々人間より優れた可動性を持つ関節と言えば、股関節です。(一理、人間の方が優れているとも言えますが。)
やはりヨガやピラティスと言ったエクササイズは各関節の可動域を目一杯拡げるて心身の調和を図るだけあって、エクササイズの種類が豊富です。
関節の可動性が確保されるメリット
関節の可動域が広がることで得られるメリットは以下の通りです。
①爆発的な力を産む"助走"が拡がる
②動作の制約が減る
③怪我の予防(実はこれは、はっきりとしたエビデンスはありません)
一流投手(大谷翔平選手、前田健太選手など)やプロゴルファー、NBA選手、水泳選手などは総じて「肩甲骨の可動性」が高いです。
それぞれスポーツの動きは違いますが、ため込めるエネルギーは可動性に比例すると考えても過言ではないです。
アニマルトレーニング:安定性
アニマルトレーニングにおける安定性は、連続する動きを作り出す上で重要な局面となります。
動きの全ては、安定した姿勢の連続です。
チーターが全速力で走る姿を解説したこちらの動画をご覧ください。
爆発的な力を生み出す動作の連続の中で、頭部を含め体幹と言われる部分にずれが出ていないことが見て取れます。
局面、局面でのカラダ(関節)の安定性は、力を生み出す上で必要不可欠です。
実際にラグビーの日本代表がアニマルトレーニングを取り入れていたことは有名です。
一時期流行った体幹トレーニングの神髄はここにあります。
関節の安定性が確保されるメリット
関節の可動域が広がることで得られるメリットは以下の通りです。
①爆発的な力を産む"反射"を使えるようになる
②外乱に負けない(当たり負けない)
アニマルトレーニング:連動性
連動性が目指す動きは安定性と可動性の融合です。
一見簡単そうに行っているように見えて、(いわずもがな)凄く難しいです。
動物から学んだ動きの特徴を掛け合わせて、動物らしい動き、そして人間の動きに浸透させていくことがこのフェーズで求められます。
小学生からアニマルトレーニングをする理由
小学生からアニマルトレーニングをする理由はたった1つ。
『身体の使い方を体得する』
様々なスポーツを観ていて
「あの選手、身体の使い方綺麗!」
「身体の使い方が上手い!」
と言う感覚を覚えたことはあるでしょう。
じゃぁ、「身体の使い方ってなに??」
こう質問されて、すらすら答えを述べられる人はそういないと思います。
身体の使い方ってなに?
一言で回答するなら、
身体の上手な使い方=無駄のない動き と言えます。
動物の動きは生死を分ける争いのなかで洗練されてきているので、その動きのほとんどに無駄がなく、効率よく身体を動かせています。
アニマルトレーニングの神髄は、
動物の動きをを取り入れることで無駄のない動き=
上手な身体の使い方を体得すること
であります。
アニマルトレーニングを日本で習うには?【LEAN BODYがおすすめ】
日本でアニマルトレーニングを習おうと思っても、なかなか浸透していないトレーニングメソッドなので、探すのは大変です。。
あるとしても、トップ選手御用達のジムでだったりするので敷居が高いです。
そこでおすすめなのが、オンラインフィットネスの「LEAN BODY(リーンボディ)」です。
LEAN BODY(リーンボディ)はアニマルトレーニングではなく『アニマルフロー』トレーニングを紹介しています。
※アニマルフロートレーニングは、
アニマルトレーニングを体系化したトレーニングツールです。
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[関連]アニマルフロートレーニングとは?
[関連]LEAN BODYの口コミ・評判・感想
まとめ:アニマルトレーニングで身体の使い方を体得する
小学生は身体の使い方を体得しておらず、クセのない動きを持っています。
しかし、そのままクセのない言い選手に育つのはほんの一握り。
持っている可能性を平等に引き出すツールとしてアニマルトレーニングは最強であると言えます。