あなた
「CBDオイルって怪しくない?麻の成分でしょ?違法じゃん?」
こういう疑問を持ってる方は多いはず。
大麻(≒マリファナ)は違法に決まってるんですが、CBDは違います。
大麻≠CBD
これは非常に重要なポイントです。
正しい知見を入れたうえでその用法や必要かどうかを判断しましょう。
この記事では日本臨床カンナビノイド学会の情報、厚生労働省およびWHOの勧告を元に正しいCBDの知識をまとめていきます。
※この記事および筆者は大麻および医療用大麻の使用および認可を是認・推進するものではありません。CBDオイルに関する情報をまとめて発信するものです。
目次
CBDは大麻に含まれている成分(カンナビノイド)のこと
まず基本的なところを整理しておきましょう。
大麻とは
「大麻」とは、植物である大麻草(学名Cannabis sativa)に由来するすべての製品を指す。
引用:厚生労働省
これは皆さん知ってるはず。
いわゆる麻(植物)です。
マリファナとは
テトラヒドロカンナビノール(tetrahydrocannabinol:THC)を含有する植物の一部または製品を指す。
引用:厚生労働省
つまり、THCというカンナビノイドが含まれているものは違法(マリファナ)ですよ、ってことです。
ここで出てきましたカンナビノイドについても触れておきます。
カンナビノイドとは
ここまでを整理しておきましょう。
CBDはカンナビノイド(成分のこと)
・大麻→植物の名前
・マリファナ→THCという成分(カンナビノイド)を含んだもの
・主なカンナビノイド→THCとCBD
CBDオイルは違法ではない
大麻という植物自体は所持自体が違法です。(大麻取締法)
大麻!だめ!絶対!
しかしCBDに関する取り扱いは若干違います。
大麻取締法をよく読んでみるとこういう一文があります。
大麻取締法
昭和二十三年法律第百二十四号
大麻取締法
第一章 総則
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
(引用:厚生労働省)
単純に理解すると「CBDは違法」なになります。
しかしCBDがどの部分から抽出された製品かが重要なポイントになります。
CBDオイルが「茎・種子」から抽出されていれば違法ではないってことです。
ただし注意点。
注意ポイント
THCが含まれるCBDオイルも世の中には存在します。(日本に輸入されることはほぼないのですが。)
つまり、正規の認証を受けているところからCBDオイルを買わなければ犯罪となる可能性もあるので注意が必要です。
CBDオイルは輸入しかできない
CBDオイルは大麻の茎と種子から抽出されるカンナビノイド(成分)ということをここまで紹介していきました。
ここで新たに疑問が生じます。
あなた
「大麻ってそもそも所持が法律で禁じられているなら、国産のCBDオイルなんて存在したらダメなんじゃない?」
この指摘は至極真っ当な意見です。
大麻取締法では、(中略)CBDをはじめとしたカンナビノイドの抽出やカンナビノイドを含む健康食品の製造を国内にて行うことはできません。
(引用:武内製薬)
つまり、「国産CBDオイル」は国内で栽培された麻からCBDを抽出している訳ではなく、輸入されたCBDオイルの元を使って「CBDオイルを製造した」という解釈になります。
そもそもこれに違反したら個人はもとより輸入業者ともども大麻取締法に抵触します。
そんな業者がいないことを願います。
というかいたら商売できていないですよね。
天然由来CBDオイルを選ぶ理由
現在欧州や米国では天然CBDに代わって「合成カンナビノイド」がかなり流通しています。
これに関しては欧州薬物・薬物依存監視センターが警鐘を鳴らしています。
合成カンナビノイドは、大麻と似ていても、より重い中毒症状を引き起こす可能性がある。また、重篤な中毒症状を引き起こすことも多く、これらの物質の摂取に関連した死亡例も報告されている。重篤な心血管系の毒性(突然死を含む)、 急速な意識消失/昏睡、呼吸抑制、痙攣・発作、吐血、せん妄、激越、精神病、攻撃的・暴力的な行動等の症例が報告されている。これらの影響は、合成カンナビノイドの高い効力と、使用者が意図せずに高用量を摂取してしまうことに起因する。薬物市場のカンナビノイドの多くは、THCよりもはるかに強力で、カンナビノイド受容体の完全アゴニストとして作用することがわかっている
(引用:欧州薬物・薬物依存監視センター)
合成カンナビノイドが凄まじい勢いで勢力を伸ばしてきており、大麻を合法化した自治州でも薬物中毒等の報告が後を絶たないといいます。
この話は、日本にいる間は問題にする必要はありません。
しかしCBDオイルを選ぶ際は必ず「天然由来」を選ぶようにしましょう。
CBDオイルがこれから拡大する理由
CBDオイルは世界各国で研究開発の対象となり、莫大な研究資金がつぎ込まれています。
というのも、CBDには様々な生理活性作用があることがわかってきており、医薬品としての可能性が大きく期待されているからです。
現在日本に流通しているものは「健康食品」という括りで販売されています。
したがって明確な効果効能は現時点で謳うことはできません。
厚生労働省にはこれまで研究で明らかになった「医薬品としてのCBDの可能性」が示されているので簡略化して紹介します。
医薬品としてのCBDオイルの可能性
・疼痛(とうつう)
慢性疼痛、特に神経因性疼痛(神経損傷に関連する疼痛)対する効果期待されている。
・オピオイド(鎮痛剤)の使用を減らすのに貢献
オピオイドの投与量を減らして疼痛をコントロールすることができる可能性が期待されている。
・不安
不安を和らげるのに役立つ可能性があることが示唆されている。
・てんかん
他の薬ではコントロールするのが困難なてんかんに関連する痙攣の治療に対する効果が期待されている。
・HIV/AIDS症状
食欲および体重変化に対する効果が期待されている。
・睡眠障害
睡眠の質の向上、睡眠障害の減少、または眠りにつくまでの時間の短縮に影響を与えそう。
(引用:厚生労働省)
ご覧の通り、CBDが持つ効果に関して医薬品としての可能性を感じるようなエビデンスも散見されます。
他にもこちらにCBDオイルの効果をエビデンスを元にまとめているのでご覧下さい。
これが人々からCBDが支持される理由となっています。
しかし、実際に有効であるという論文もあるし、まだ明確な結論を出すには時期尚早という意見もあります。
現実的な問題として、まだまだ研究の段階であり不明な点が多いというのが我々の見解と言えます。
CBDオイルは有害である可能性も否定できない
CBDオイルは身体を健康へと導くものとして崇める人も少なくありません。
しかしその一方でCBDの有害性に関する懸念も報告されています。
とはいえ、難治てんかんの治療薬としてFDA(アメリカ医薬品局)に承認されているエピジオレックスを調査した報告では、若干の副作用(下痢や眠気)や、肝機能検査で異常を示すこともあります。
しかし、CBDがTHCのような向精神性の機能を持つことはなく、乱用の危険も限りなく低かったことも併せて報告されています。
CBDオイルはどんな人におすすめなのか?
医薬品ではないCBDオイルは主に嗜好品としての役割が大きくなっています。
国内で流通しているCBDオイルは安全性が高いことから広く我々も手に入れることが容易となっています。
普通に生活していればCBDオイルを使用することはありませんが、知識としてどんな人におすすめなのかは頭に入れておいてください。
CBDオイルはこんな方におすすめ
- 寝付きが悪い人
- 不安を感じる人(緊張など)
- なんとなく沈んでいる人
- 疲れている人(運動や精神的に)
下記の記事でCBDオイルの効果についてまとめています。
CBDオイルの主たる効果は【抗酸化】【鎮静】【神経保護】作用です。
我々のように生化学や生理学を学んでいるとこれらの用語の意味がわかるんですが、総じて要約するとヒトを様々なダメージから守る作用を持っていると換言できます。
- 寝付きや寝起きが悪くリズムが作れないヒト
- 極度の緊張や不安で落ち着かないヒト
- 常にネガティブなことばかり考えてしまうヒト
- 生理的または精神的な疲労を感じているヒト
これらは全て体内で活性酸素や炎症性マーカーなど様々なダメージが動いている可能性があります。
CBDオイルはこれらに対抗する効果がそれぞれ認められていると言えます。
上記の項目にあてはまる人はCBDオイルも頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。
CBDオイルは怪しいの?のまとめ
CBDオイルについては日本における流通量がそこまで多くないことが1つネックとなっています。
また大麻との明確な違いを理解出来ないままにCBDオイルを怪しいというヒトもいます。
加えてCBDオイルと言いつつもTHCが含まれたマリファナを乱用する勢力も少なからずいることでしょう。
しかし日本は大麻取締法および麻薬取締法が強力なファイアウォールとして働いているため、有害なCBDは流通する可能性は限りなく低く、安心して使える嗜好品と言ってもいいのではないかと考えられます。
結論として、国内で買えるCBDオイルは安心して使っても問題ないと言えます。
NatureCanはプロテインやアミノ酸も展開する総合サプリメントブランド。
特筆すべきは、アメリカの厳正な農場からCBDを仕入れ、一切の人工的な加工を付加しないこと。そのため高純度かつ超高度な安全性を確保して製品化に成功しています。
その保証として3つの外部検査機関にて安全性およびTHCレベルの認可を受けており、その本気さが伺えます。
CBDオイル濃度も6種類(5%・10%・15%・20%・30%・40%)から選ぶことができ、ユーザにとっては使い勝手がいいです。