我々は今日に至るまで、
誰かに教えを請うて生きてきました。
その中で「いい先生」に出会ったことはありませんか?
教育者の性犯罪ニュースが後を絶ちませんが、
今回は「いい先生=教え上手な先生」に関する特徴を紹介致します。
・指導者になりたい人
・教員志望
・子どもの習い事が心配な人
・親御さん
にとって有益な情報となります。
是非ご覧ください。
記事の信頼性
●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)
●【経歴】中学・高校バスケ部トレーナー
●【経歴】甲子園球児ストレングス指導
●【現職】大学教員
目次
いい先生、いいコーチの共通した特徴は2つ【表現力と感情コントロール】
教えることが上手な先生・指導者コーチの共通した特徴は2つあります。
その2つは【表現力と感情コントロール】です。
その2つについて解説していきます。
いい先生・指導者の教え上手な特徴【表現力=言語化能力】
教え上手な先生の特徴は【表現力】が豊かであるということです。
【表現力】とはここでは【言語化能力】のことを指します。
【言語化能力】とは何か・・・
例えば、
「スクワット」の動作を、「椅子に腰掛けるように」といったような比喩表現のことです。
言語化能力は
伝統芸能が今日まで文字ではなく口伝されてきたように、
所作含めた動きを「身近な物事に置き換えて」伝えることです。
言語化能力は相手のレベルに合わせて指導するときに
必ずと言って良いほど用いられます。
教科書レベルの話をただ伝えるだけなら教育のプロでなくても出来ます。
「相手の目線に立った指導」とはいわゆる「言語化能力」に拠るところが大きく、様々な表現を用いて1つのことを教えられなければなりません。
先ほどのスクワットを他の表現を用いると、
「背筋に板がいれられているように胸を張り、便座に腰掛けるにゆっくりしゃがむ」
といように(決して良い例ではありませんが)生活動作の言葉を用いてその動作を表現するというわけです。
この言語化能力は日々の生活を観察・考察することから鍛えられる簡単な能力です。
(あとは語彙力を鍛えてください・・・・。)
ここでも読書については紹介しています。
→【読書量】なぜ大学生のうちに読書が必要なのか【おすすめ本】
いい先生・教え上手は感情コントロールが上手!
感情的な先生は一見、
生徒に感情移入することで「とてもいい先生」に見えます。
確かに、人間としては立派な大人、に見えますが、
人は感情に左右された瞬間にその潜在能力が一瞬で消え去ります。
感情的な人と話し合いにならない経験をされている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
それと同じで、【感情コントロール】が出来ない大人に「わかりやすい指導」なんて出来るはずもないのです。
教え上手は論理展開がぶれない(ロジカルシンキング)
子どもが最も理解できることはなんでしょうか?
記憶のキャパシティは大人も子どもも多くはありません。
東大生がどうして頭が良いのか、という話に繋がりますが、
彼等は物事を「紐付けて」物事を記憶します。
紐付けとは「論理展開=ロジック」です。
ロジックは多くの人が無意識に用いているためこれだけは難しいスキルではありません。
ただ、喜怒哀楽、感情をコントロールできない人は「ロジックが破綻」します。
感情のコントールがデキない人とは付き合わない方が賢明、とまでも言えると思います。
苦労人ほど教え上手!?
苦労人ほど教え上手な傾向があります。
ここでいう苦労人は、一浪して偏差値70ほどの大学に合格するレベル、県選抜に入ってないけど大学体育会でプレーするレベル、と思ってください。
あまり出会うことはないかもしれませんが。
苦労人は「なぜできないのか」という相手の困難に気づけます。
(一方、現役合格東大生に多いのは相手の「分からない意味が分からない」という感情。悪気はないけどそう思うらしいです。)
これは大きな差で、「出来ない経験」を自身がしているからこそ
教える際に相手の立場になって考えることが出来るのです。
これは教える人の学歴や経歴である程度判断がつくものですので、
一度聞いてみるのも手かと思います。
学歴=教え上手
ではないことをご理解ください。
まとめ:教え上手は表現力と感情を抑制できる
いい先生、コーチ指導者に出会えるかは"運要素"ももちろんありますが、
「いい人だから」意外にも教え上手を見極める要素があります。
決して東大生だから教え方が上手い、という短絡的なものでもありません。
特に、苦労してきている人ほど教え方は上手い傾向にあります。
これは一度付き合って見極める時間が必要です。
その際は今回紹介した【言語化能力】と【感情コントロール】に着目して評価してみてください。