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東大生の記憶術とその実践



東大生は生まれながらにして天才か・・・?

東大に入学し、東大で7年間過ごし、東大で多くの友人ができ、東大で博士号を取得した筆者はこの疑問に真っ向から否定します。確かに、一部メディアに特集される東大生や研究分野で卓越した実績を上げる人材は多数存在しますが、皆一様に天才肌という印象は受けません。彼等彼女等にはある一定の共通した記憶術が存在することが7年間の観察で明らかになりました。


本稿を読めば、

①東大生の記憶術

②今日からできる東大式記憶術

について詳しくなれます。


計り知れない東大生の記憶力

生まれながらにして天才な東大生、は毎年3000人入学する東大において10%もいないと思います。数学オリンピック金メダル、生物オリンピック金メダル、、、等、秀才の限りを総なめする東大生ですが、共通して言えることが、それぞれ独自の勉強法(記憶術)を行使していると言う点です。

偏差値35からの大逆転

【東大作文】でおなじみの西岡壱誠氏。筆者は偏差値35から2年間の浪人生活を経験。浪人生活の中で、東大式記憶術を身につけてからというもの、学力は右肩上がり。東大模試で4位の実績を引き下げ東大合格を果たしました。

なかでも私が非常に共感した考え方、

「記憶力」ではなく「関連付ける能力」
実は東大生は、「記憶力」ではなく「関連付ける能力」が優れているからこそ、多くのことを記憶できるのです。

「東大生の記憶術」は意外と簡単にマネできる


東大生は、物事一つ一つを断片的に記憶することは少ないです。そもそもの脳の記憶キャパシティは東大生であるかどうかにかかわらず、差はありません。

【東大王】である水上君の回答例はまさに、関連付ける能力を最大限活かしている様子が窺えます。関連付ける能力は、生まれながら持ち合わせているわけではなく、後天的に、頭の中で構築しているといえます。


東大生はストーリーを作る天才

東大生がどのように関連付けて記憶をしているか。前出した西岡壱誠氏の記事が非常にわかりやすいので加筆修正しながら引用します。

ペリーが黒船に乗って日本に来航したのは、「1853年」です。
多くの場合、「1853年」という年号を暗記しようと努力するわけですが、東大生はただ丸暗記しようとはしません。
どうして1853年だったのか? 
1853年の前後には、どんな出来事があったのか? 
そういうことを考えて、少しでも「1853年」が覚えやすくなるように努力していくのです。
そう考えてみると、1853年というのは世界で大きな出来事が起こった年でもあります。クリミア戦争という、フランスやイギリスなどとロシアの間での大きな戦争が勃発しました。
なぜペリー来航は「1853年」だったのか? もしかしたらアメリカは、イギリスやロシアが日本に手出しできないタイミングを狙って日本に来たのかもしれない……そう考えることができるはずです。
1853年の13年前、1840年に起きたアヘン戦争によって、イギリスは中国を開国させています。日本も中国と同じようにいろいろな国に狙われていて、その中でイギリスをはじめとする多くの国が戦争中だったからアメリカが来た・・・(続く)

「東大生の記憶術」は意外と簡単にマネできる


ご覧のように、一つの出来事(1853年ペリー来航)の周りの事象を関連付けます。全ての事象には因果関係が存在するため、「突発的にペリーが浦賀に来た!」ことは考えられません。それよりも、その歴史的な背景から紐付けていくことでストーリーを仕立てて覚えることが可能となります。



東大式記憶術実践法

ストーリーを作る天才東大生が頭の中で実践している技術をご紹介いたします。

フィッシュボーンチャート

フィッシュボーンチャートは経営コンサルタントやスポーツにおけるトップチームでの課題解決において用いられることが多い解決策です。

フィッシュボーン(魚の骨)になぞらえた図を作成します。

尻尾(現在)から頭部(未来)へ向かって必要な事項を書き込んでいきます。
重要なポイントを以下に示します。

Point
①時勢は左から右へ。
 学びたい範囲(特に歴史系にオススメ)を抜き出す。
 例:「未来」1853年ペリー来航

②未来に起こるまでに起こった社会的背景を「特性」に書き込む。

③「特性」が起こった「要因」にさらに書き込む。

④左から右へのストーリーを頭の中で描く。

特に歴史系の学習にはオススメです!
その他にも生物や物理など理由が説明できる事象に関する暗記系には非常に効力を発揮します。


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現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術



暗記術の王道

受験勉強や仕事など記憶を要する場面は生活に溢れています。前述したフィッシュボーンチャートなどを使って整理しながら暗記することは、ストーリー性が生まれるので小説のように頭にスイスイ取り込まれていきます。

目新しさに惑わされず、自身に合った学習法を見つけることが必要です。ただし、これだけは覚えておいてほしいことがあります。



ツールはあくまでもツール。

どれだけ東大生がオススメしたとしても、一度やった気でいても記憶に定着させるためには自身のちょっとした心がけが必要です。

特に、暗記系の科目については机に向かって行う必要は全くありません。(フィッシュボーンチャートを作成するときくらい)

ではどういった心掛けか?
非常に簡単です。

視界に入れる回数を圧倒的に増やす。

ヒトは情報量のおよそ90%を視覚的に仕入れています。
つまり、見る回数を圧倒的に増やすだけで潜在意識に潜り込ませることが可能です。

例えば、
・トイレの壁に貼る
・お風呂の壁に貼る
・PCのデスクトップにメモする

と言ったちょっとした工夫で自身の脳に潜在的に潜らせていきましょう。




覚えたことはアウトプットする

ヒトの脳は記憶のキャパシティが存在していると言います。そのためインプットだけしていても、使わない情報は自動的に削除されていきます。

覚えたことは使う情報として脳に働きかける必要があります。

その最も効率的な方法は、アウトプットをする、だけです。次に具体的なアウトプット法を紹介します。

音読する

暗記するときに五感を駆使するといい、とよく言いますが、声に出しながら読むこともれっきとしたアウトプット法の一つです。特に単語などの暗記には最適と言えます。

書き出す

最も馴染みがあるアウトプット法です。見ながら書き出す方法や、インプットしたものを隠した状態で書き出す方法もあります。フィッシュボーンチャートもこの一つとなります。


テストする

難易度が少し上がりますが、最も効果的なアウトプット法です。自ら問題を作成し、自ら解きます。もしくはヒトに解かせます。出題する側に立つことで問題を理解しようとする働きが深くなります。音読法と書き出し法を組み合わせて行うことになります。

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東大生が教える簡単暗記術【4ヶ月で東大に入る】

ブログを書く

ネットワークを通じて自らが学んだことを発信してみましょう。ブログは匿名性が高いため粗悪なブログが溢れています。浅い知識で書かれているものや、コピペなどの情報をまとめただけのサイトもあります。
しかしながら、全世界へ発信すると言う責任のもと、少しでも読者に響くための有益な記事を書く努力をすることは、学んだことをさらに深く理解することに繋がります。
今では月収1000万円近く稼ぐ中高生ブロガーもいます。自身の知識をアウトプットしながらお小遣いも稼げたら、これほど一石二鳥な状況はありません。

出演者は朝の情報系番組「とくダネ」にも取材されていました。



まとめ

○関連付けた暗記術

○ストーリーを作る
 (フィッシュボーンチャート)

○アウトプットする ←1番大事!!

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