みなさんこんにちは!今日はグルテンフリーダイエットについてご紹介致します。
目次
ソルガムきびとは?
ソルガムきびとは、世界5大穀物(トウモロコシ、小麦、大麦、コメ)のうちの1つで、イネ科に属しています。日本では『たかきび』として親しまれていて、きびだんごの原料などにも使われています。
ソルガムきびは、すべての品種においてグルテンを含まず、グルテン不耐症、セリアック病、グルテンアレルギー、グルテン過敏症などの人でも安心して食べることが出来ます。
また、低農薬で水を多く与える必要がないため、環境問題、さらには人口爆発に伴う食糧不足を救う可能性を秘めた、次世代の食物として注目を浴びています。
「ソルガムきび」は世界5大穀物の1つでもあり、米国ではとうもろこし、大豆、小麦に続く重要な農作物として注目されています。
出典:アメリカ穀物協会
「ソルガムきび」はイネ科の穀物で、日本では”たかきび”とも呼ばれています。その栄養素は、食物繊維、ミネラルを豊富に含み、最近では抗酸化作用を持つタンニンの存在についても研究され、ヘルシー雑穀として健康志向の食生活に期待の食材です。例えば、有色ソルガムきび品種は、抗酸化作用に富み、すべての品種においてグルテンを含まず、小麦粉アレルギー患者にとって魅力的な代替品となります。
また「ソルガムきび」は、少ない水で育ち、害虫や病気にも強いため、農薬の使用を減らせる環境に優しい作物でもあります。
ソルガムきびは、『ホワイトソルガムきび』と『有色ソルガムきび』に分類されます。
『ホワイトソルガムきび』
ホワイトソルガムきびは食物繊維 ・ミネラル・たんぱく質が白米よりも多く含まれており、まるでナッツのような風味を醸し出しますが、小麦粉と同じように利用できます。
特筆すべきは、吸油率が小麦粉の6割程度に抑えられるため、「揚げ物を食べたいけど、減量したい、、、」なんて方には超オススメです!!
以前より紹介している、オートミールと同じように、コメの代替食品として、またはコメに混ぜて炊くことで、不快に感じることなく食べることが出来ます。
『有色ソルガムきび』
有色ソルガムきびは、抗酸化作用を持つポリフェノール、タンニン、アントシアニンなどのの含有量がブルーベリーよりも多く、機能性食品やサプリメントなどに用いられています。
次世代の健康食品として、アメリカやヨーロッパ諸国では注目を集めています。
Anthocyanins from black sorghum and their antioxidant properties
黒色(有色)ソルガムのアントシアニンと抗酸化作用
"The antioxidant activity of the sorghum anthocyanins were similar to those of the anthocyanins found in fruits and vegetables, hence they may offer similar health benefits."
ソルガムきびの抗酸化作用はフルーツや野菜に含まれるアントシアニンと同等であり、同等の健康における恩恵を受けられる可能性を秘めている。
JM Awika et al. Food Chemistry 90 (2004) 293–301
『ソルガムきび』入手方法
ソルガムきびはAmazonでご購入になれます。
ぜひ、小麦粉の代替品としてお使いください。ヘルシーです。
グルテンフリーダイエットとは?
さて、ここまで『ソルガムきび』について紹介してきました。
『ソルガムきび』はグルテンフリーダイエット(GFD)として注目されていますが、そもそも『グルテンフリーダイエット』とは何でしょうか。
ジョコビッチも苦しんだ、グルテン不耐症
グルテン不耐症とは先天的に、小麦やライ麦に含まれるたんぱく質であるグルテンが、体内に入った際、それを受け付けなくなり、体調を崩すことが多くなります。
グルテン不耐性
出典:食の専門家Blog
グルテン不耐性はセリアック病よりもっと一般的な病気である。ある研究では、グルテン感受性、または不耐性はセリアック病より6倍多いという(23)。グルテン不耐性はひどい病気で、グルテンは健康にマイナスの働きをする。それは、アレルギー反応または絨毛の萎縮またはアレルギー反応をもたらす自己免疫応答をもたらさない胃腸の苦痛として定義される。それは多くの健康上の問題を引き起こし、多くの問題に対し、食品アレルギーあるいはセリアック病と似たものと受け止められている。グリアジン抗体はセリアック病でなくグルテン不耐性の証明に使われるだろう。しかしながら今までグルテン不耐性用の試験方法はなかった。そこで、その診断には基準のない方法で行なわれていたに違いない。グルテン不耐性の病気は、それ自身一般にいろいろな程度で現われ、一般にはグルテンフリー食事で治療されている。グルテン不耐性の原因には次のことが含まれる。
・ グルテンの完全な消化に必要な酵素類(プロテアーゼ、あるいはエンドペプチダーゼ)のないこと、
・ 過敏性腸症候群や再発ストレスまたは心理的要因。
実はあの、テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチもグルテン不耐症で苦しんでいました。
栄養士に相談し、食生活を改善することでするすると世界1位へと上り詰めてしまいました。もちろん陰で鬼のような練習量をこなすわけですが、そのカラダを支えるのは間違いなく、日々の食生活にかかってくることは明白で、スポーツ栄養界に新たな一石を投じてくれました。
ジョコビッチも苦しんだグルテン不耐症についてまとめられています。
原因不明の体調不良でお悩みの方は、もしかしたらここにヒントがあるかもです。
FODMAPとは?
グルテンフリーダイエットを学んだら、芋づる式に出てくる、『FODMAP』について紹介します。比較的簡単です。
FODMAPsは、以下の頭文字を取って名付けられています。
- Fermentable:発酵性
- Oligosaccharides:オリゴ糖
- Disaccharides:二糖類(乳糖)
- Monosaccharides:単糖類(果糖)
- And
- Polyols:ポリオール
FODMAPの特徴として
1.小腸で吸収されない
2.消化管内に過剰な水分を呼びこみ、下痢のもとになる
3.大腸内にいる腸内細菌のジャンクフードになり、異常発酵によりガスを発生させる
出典:明治安田厚生事業団
上記のような特徴を持つため、過敏性腸症候群の方には有効な食事療法として『低FODMAP』食が多く取り入れられています。
グルテンフリーダイエットを取り入れると、自然と『低FODMAP』になってしまいがちで、逆に健康を害す報告もされています。
グルテンフリーダイエットで確かに『体重減少』は認められますが、食事量が減ることが大きな原因とされおり、栄養の偏りが悪化するため、健康を害す可能性は秘めています。
そのため、グルテンフリーダイエットを取り入れる際は、食事のバランスに細心の注意を払う必要があります。