「バスケで当たり負けしないためにはどの筋トレがベストなの?」
バスケは常に"格闘技"とも称される激しいスポーツ。
レベルが上がれば「当たり負け」を当たり前にします。
私自身も格上のチームと試合するたび「当たり負け」し、悔しい思いを幾度となくしてきました。
当たり負けしないカラダを作り上げることは、
強いプレーが出来るだけでなく、
ロングシュートも打てるようになり、
結果としてプレータイムが伸びます。
この記事では『バスケで当たり負けしない筋トレ、デッドリフト』について解説していきます。
記事の信頼性
●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)
●【競技歴】中高全国大会出場、中学県選抜、高校少年男子(県選抜主将)、IH・ウィンターカップ出場、大学1部リーグ・インカレ出場、社会人日本2位
●【経歴】中学・高校バスケ部トレーナー
●【経歴】甲子園球児ストレングス指導
●【現職】大学教員
●【専門分野】運動生理学・健康科学・疫学目次
バスケで当たり負けしないためには"土台作り"が命
バスケに限らず、"当たり負けしないカラダ"を作るには
カラダの土台となる"足腰の強化"が必要不可欠です!
想像してみてください。
ペットボトルを
A. 普通に立てる
B. 逆さまに立てる
どちらが安定していますか?
正解はいわずもがな「B」。
地面に近い部分が大きいと安定しますよね。
ヒトの身体も同じです。
カラダの中でも地面に近い部位を強くすることで
カラダの『安定感』が必然的に生まれます。
つまり、当たり負けしないカラダ作りには
徹底した下半身強化が絶対的に必要と言えるわけです。
【関連】バスケで選抜選手になるために必要なフィジカル要素【中学生から始める当たり負けしないカラダ作り5選】
バスケ選手にデッドリフトが必要なわけ
バスケ選手の下半身強化、土台作りには『デッドリフト』が必要です。
※デッドリフトの詳しい説明は後ほど致します。
デッドリフトで鍛えられる筋肉は以下の通り。
ご覧のように体幹と呼ばれる筋肉(背筋)から
土台である下半身(お尻、モモ)まで
多くの部位に刺激を与えられることが出来る筋トレなのです。
実際にデッドリフトで下半身を強化しているNBA選手も多数います。
ジェームス・ハーデンのデッドリフト
NBA最強の点取り屋。
レフティーモンスター、ジェームスハーデンもデッドリフトには余念がありません。
ステフィン・カリー(191cm84kg)は約180kgでデッドリフトできる
NBA屈指の3Pシューターであるステフィンカリー。
191cm84kgの体格(NBAでは大きくない)の持ち主。
動画は見つかりませんでしたが、
84kgの体重で約180kgの重さのデッドリフトをこなすことが
一時期話題となりました、
自身の体重の2倍以上を平気で持ち上げる、
シュートも楽に飛ばせるわけですよ。
Stephen Curry can deadlift 400 pounds http://t.co/RJ6EUzvSg0 pic.twitter.com/NRApG1GAaD
— CBS Sports NBA (@CBSSportsNBA) June 6, 2015
訳:「ステフカリーは400ポンド(≒180kg)のデッドリフトができる」
デッドリフトの正しいやり方・フォーム
デッドリフトの正しいフォームを紹介します。
デッドリフトは
デッド(静止)+リフト(挙上)と言う意味で(死の挙上という意味ではない)
床から重りを引き上げる動作です。
まずはこちらの動画をご覧ください。
筋力が付いてくれば高重量を扱えるようになりますが、
フォームを崩すと腰の怪我が絶えないカラダになっていしまいます。
『良い筋トレと怪我は紙一重』
このことを胸に刻んでデッドリフトを行いましょう。
注意点:バーを体から離さないこと
大事なことは上の動画できんにくんが全て教えてくれました。
ここでは特に重要なこと。
『バーベルをカラダから絶対に離さない』こと。
デッドリフトを正しいフォームで行えば、
すね、膝、モモは傷だらけになります。
それくらい「バーベルをカラダに引きつける」ことが
腰への負担を軽減してくれます。
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デッドリフトが人生を変えてくれた話
高校時代から始めたバスケ部での筋トレ。
当時は50kgを持ち上げるのが精一杯の弱小高校生でした。
大学でも入学当初は「全国レベルの当たり」について行けず
辛い時期を過ごしました。
転機となったのは、大学1年のインカレ後(12月〜1月)。
当時の引退した4年生と一緒に筋トレを始めました。
その4年生というのは197cm105kgの体格の持ち主。
扱う重量が同等の訳もなく、
悪戦苦闘の連続でした。
ただ、筋トレの回数を重ねるにつれ、
扱える重量が伸びてきました。
中でも顕著な伸びを示したのが『デッドリフト』。
高校3年間で50kgまでしか伸びなかったデッドリフトが
体重105kgの4年生と筋トレすることで50→90kgまで成長しました。
その後の再開された練習では、
安定したプレーがコーチの目にとまったらしく、
年度末に行う部長(監督)コーチとの3者面談で、
「オフに何か変わったトレーニングしたのか?」
と問われた私は、
迷うことなく
『デッドリフトを重点的に鍛えました』と答えました。
この回答に部長・コーチとも大いに納得しており
「大学で活躍したければ徹底したフィジカル強化が必要」
と金言を授けてくれました(コーチは元プロ)。
今でもこのコーチには感謝しかありません。
その後の私は、フィジカル強化を
チームの誰よりも積極的に行いスタメンを勝ち取ることが出来ました。
4年生と一緒に行った
"デッドリフトが私の人生を変えた"と言っても過言ではありません。
バスケで当たり負けしない筋トレ=デッドリフトのまとめ
バスケで当たり負けをしないカラダ作りをするには
『デッドリフト』は欠かせない筋トレの種目です。
●当たり負けしない=土台が生命線
●デッドリフト=背筋、お尻、モモを重点的に鍛える
●NBA選手も多数実施
ジェームス・ハーデン、ステフィン・カリー、レブロン・ジェームズ他
●デッドリフトは人生を変える
筋トレは辛く苦しい行為です。
しかし、続けた先にある未来は輝かしいものであることは間違いないでしょう。
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