「プロテインを飲んだらコレステロールはあがるの?」
「プロテインとコレステロールの関係を知りたい」
こういった疑問に、元クリニック勤務の管理人がお答えします!
本記事の内容
○「プロテイン飲むとコレステロールが上がる」ことは今のところない
○気になる方はソイプロテインがおすすめ
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目次
プロテインを飲んで
コレステロールを管理する方法
コレステロールは体内で細胞の保護やホルモンの材料となります。
一方で、LDLコレステロールやHDLコレステロールは
コレステロールの運搬係として働いています。
しばしば健康診断で注目されるのは
コレステロールを運搬する係の濃度となります。
しかし、コレステロールが生命の維持に大きく貢献していることは
我々、研究者や医者、(管理)栄養士以外にはあまり知られていません。
すなわち、コレステロールは適切に管理する必要があります。
過剰なコレステロール値は循環器疾患の危険因子となるので注意しなければなりません。
コレステロールは肝臓で生成される
自然界に存在するコレステロールは卵や肉に多く含まれます。
しかし、実際に食事として摂取したとしても
体内に流れるコレステロールは肝臓で合成されるため、
コレステロール摂取による体内コレステロールの影響は大きくはありません。
日本卵業協会(卵に関する情報を発信する団体)
○卵の摂取と血中コレステロールに関する世界各地の英語文献を集約
➡計54報のうち45報で関連なし(9報で上昇を認める)。
出典:日本卵業協会
日本動脈硬化学会(公式声明)
○アメリカのガイドラインでは「食事中コレステロールの摂取と血中コレステロールの間に明らかな関連を示すエビデンスがないことから、これまで推奨していたコレステロール摂取制限を無くす」
➡「食事中コレステロールの摂取量と血中コレステロール値の間の相関を示すエビデンスが十分ではないことから、コレステロール制限は推奨しない」
出典:日本動脈硬化学会公式声明
プロテインとコレステロールの関係は?
プロテインとコレステロール値には今のところ関連が示されていません。
タンパク質は血中コレステロールを生成する材料の1つではありますが、
直接、血中コレステロールの産生へ影響することはないようです。
しかし、コレステロールの摂取と同様に
過剰な摂取は肝臓や腎臓へ多大な負荷をかけることになるので注意が必要です。
炭水化物がコレステロールを決定する
血中コレステロール値が決定される大きな要因は
炭水化物の摂取量にあることが分かっています。
コレステロール値が気になる人は炭水化物の摂取量に
着目して改善していけば良いと言えます。
ソイプロテインを飲んで
コレステロールを管理
コレステロールを大きく決定するのは「食物繊維」の摂取量です。
食物繊維が減ると、コレステロールが上昇しやすく
食物繊維が増えると、コレステロールが上昇しにくい
ことが明らかとなっています。
具体的には、
LDLコレステロールを下げる食品として
➡ナッツ
➡豆類
➡全粒穀物(玄米、全粒粉、オートミールなど)
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トリグリセライド(中性脂肪)を下げる食品として
➡魚
➡ナッツ
にコレステロール改善効果があることが既に報告されています。
吸収効率の高いホエイプロテインは
乳清(ヨーグルトの上積み)部分から生成されますが、
コレステロールは含まれていません。
コレステロールが気になる方も安心して飲めるとは思いますが、
製品によっては糖質などの添加物が入っている可能性があります。
成分表示を注視しながら飲用することをおすすめします。
ソイプロテインにはコレステロールを下げる効果
プロテインの中で唯一、
ソイプロテインにはコレステロールを下げる効果があることが分かりました。
ソイプロテインには食物繊維が微量に残っております。
海外の文献の多くで研究が報告されており、
だいたい3−4%のLDLコレステロールを減少を認めています。
普段からコレステロールが気になる方は
植物性のプロテイン(ソイプロテイン)を飲用することを推奨します。
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まとめ:
コレステロールにはソイプロテイン
これまで分かっていることの総集として、
以下のようになります。
コレステロールを下げるには食物繊維
➡食物繊維のあるプロテインは「ソイプロテイン」
➡食品はナッツ
➡オートミールによる改善例も多数!
日頃の生活習慣が重要と言うことですね。