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スポーツ栄養学を極めるガチ本【8選】

「スポーツ栄養学に興味がある」

「アスリートにとって理想的な食事って何だろう」

そんな疑問を持ったとき、まずはネットSNSで情報を探してみる方が多いかもしれません。

最近では、現場で活躍されている方や発信力のあるトレーナーが、栄養について積極的に情報を発信する時代になりました。
それ自体はとても素晴らしいことですが、なかには科学的根拠が薄かったり、個人的な体験に基づいた意見があたかも“正解”のように語られているケースも少なくありません。

実は、スポーツ栄養学はそうした「信じるか信じないか」というスタンスになりがちで、時には宗教的な空気さえ漂うこともあります。

でも本来、スポーツ栄養学は科学に基づく学問です。
エネルギー代謝、生理学、食品科学、そして個々のアスリートの状態に合わせた栄養設計――こうした要素を総合的に理解してはじめて、本当に役立つ知識になります。

だからこそ、最初の一歩としては、権威ある研究者によって書かれた、栄養学の基礎がしっかりと学べる本から始めるのがおすすめです。

本記事では、これからスポーツ栄養学を学びたいと考えている高校生やその保護者、大学生、そして現場の指導者の方々に向けて、信頼できる書籍を厳選してご紹介します。
「正しい情報を、正しい順番で学ぶ」――それが、実践で役立つ知識への近道です。

こんな方におすすめ

  • 部活を頑張る高校生、大学生
  • スポーツを頑張る子を持つ親御さん
  • スポーツ指導をしている指導者
  • スポーツ栄養学をこれから学ぶ大学生・大学院生

 

 

スポーツ栄養学を基礎から学ぶおすすめ本4選

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ここからはスポーツ栄養学をガチで学ぶためのおすすめ本を紹介していきます。

その前に、スポーツ栄養学とは何たるか、その理論をしっかり理解しておく必要があります。

「なんで?」

冒頭にも書きましたが、栄養は万人にとって平等に接する機会があるがゆえ、誰しもが成功体験をもとにあたかも「スーパー食」が発見されたかのように脚光を浴びる機会に恵まれています。
例えば、インフルエンサーやモデルがよく食べるとされるスーパーフード。

これだけ食べておけばOKみたいになりがちですよね?

実際そんなことはあり得ません。

栄養とは、人類数千年の歴史において我々の祖先が獲得してきた「生き延びるための知恵」であり、同時に「進化の軌跡」でもあります。
狩猟採集から農耕へ、飢餓の時代から飽食の時代へと移り変わる中で、何を食べるべきか、いつ食べるべきか、どのように食べるべきか――そうした問いに、人類は試行錯誤と経験、そして科学を通して答えを積み上げてきました。

だからこそ、これを食べればOKみたいな簡単なものではないのです。

そんなに簡単なら栄養学の研究者は必要ないですよね??

前置きが長くなりましたが、ここからはまずスポーツ栄養学の本質を学ぶためのおすすめ書籍を紹介していきます。

押さえておきたいポイント

これだけは押さえておきたい”スポーツ栄養学の重鎮たち

※佐々木先生他、スポーツ栄養学が必ずしもご専門ではない先生もいらっしゃいます。
ただ間違いなく、上記の先生が書かれた本で勉強するだけで間違いなくそこらの大学院生ほどの知識には追い付けます。

 

 

 

スポーツ栄養学 第2版 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる


スポーツ栄養学の入口で迷っているなら、まずこれ一択。

『スポーツ栄養学 第2版 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる』(寺田新 著)は、栄養学の土台から実践までを“論理で理解”できる圧倒的良書です。

単なる情報の羅列ではなく、「なぜその栄養が必要か」「どのように働くのか」を丁寧に解き明かしてくれるため、感覚に頼らず自信を持って知識を活かせるようになります。

口コミでも「専門外でも読める」「教育現場でも使える」と高評価多数。

迷う理由はありません

本気で学ぶなら、まずはこれを手に取ってください。

 

こちらは第2版なので、初版(下記)と合わせて買うことはおすすめというかマスト。

 

おすすめ度:

 

 

スポーツ栄養学ハンドブック


もしあなたが「スポーツ栄養学を本気で学びたい」と思っているなら、『スポーツ栄養学ハンドブック』(ダン・ベナードット著)は絶対に外せません。

これは、世界的な身体運動科学の権威であるACSM(アメリカスポーツ医学会)の公式教科書の完全翻訳版。

つまり、スポーツ栄養の“世界標準”が詰まった一冊です。

ACSMとは、アスリートの健康・パフォーマンス向上・科学的トレーニングに関して、世界中の研究者・医療者・指導者が信頼を寄せる国際的機関。
そのACSMが公式に認めたこの書籍は、単なる知識の羅列ではなく、競技種目・年齢・性別・環境別に戦略を立てるための「実戦書」です。

読者レビューでも「専門的だが驚くほど読みやすい」「理論と実践が一本線でつながった」と絶賛の声多数。

用語解説や重要ポイントの整理もあり、基礎から応用まで段階的に理解できます。

本気でスポーツに関わる人、指導する人、支える人なら、迷わずこの一冊を手にしてください

国内外どこに出ても通用する“武器”になります。

おすすめ度:

 

スポーツ栄養学―スポーツ現場を支える科学的データ・理論

スポーツ栄養を「語れる人」になりたいなら、今すぐこの一冊を手に取ってください。
『スポーツ栄養学―スポーツ現場を支える科学的データ・理論』(ルイーズ・バーク他)は、世界のトップアスリートを支えてきたスポーツ栄養の金字塔『Clinical Sports Nutrition』の日本語版です。

つまりこれは、世界の現場が信じている「本物」の知識を、あなたの手元で読めるということ。

著者のルイーズ・バークは、オーストラリア国立スポーツ研究所の栄養部門を牽引してきた第一人者。
その内容は「炭水化物が大事」や「サプリは必要」などという浅い話ではなく、スポーツ科学、栄養代謝、種目別対応、サプリメント管理、摂食障害、ジェンダー差など、現場の複雑性に真正面から切り込んだ“次元の違う教養”です。

読めば分かります――「何をどう食べるべきか」に、科学的な“答え”があるということを。

口コミはまだ少ないかもしれません。ですが、それは単にこの本が“プロ向け”である証拠です。
栄養指導者、トレーナー、医療従事者、指導者として、もう一段上を目指したいあなたに、迷いなくおすすめできる決定版です。

おすすめ度:

 

 

スポーツ栄養学最新理論 (2024年版)

最前線のスポーツ栄養学に触れたいなら、今読むべきはこれ。
『スポーツ栄養学最新理論〈2024年版〉』(寺田新・川中健太郎 編著)は、単なる栄養本ではありません。
現場・研究・未来をつなぐ、日本発・最高峰のスポーツ栄養ガイドです。

本書では、基礎栄養学に加えて、

  • 競技特性に応じた食事設計

  • 炭水化物・たんぱく質・脂質のタイミング別摂取戦略

  • 水分補給と脱水リスクの最適管理

  • サプリメントの効果とエビデンス

  • 月経・コンディション・女性アスリート特有の問題

  • アスリートのための腸内環境マネジメント
    など、まさにこれからの現場に必須の知識が、科学的根拠に基づいて整理されています。

すでに現場に立っている指導者・管理栄養士にとっては知識の更新と裏付けに。これから学ぶ学生にとっては、正しい軸を持って進むための羅針盤に。
そして保護者や競技者本人にとっては、健康とパフォーマンスのバランスをとるための最善の選択肢になります。

この本を読むことで、あなたは“なんとなくの食事管理”から脱却し、科学と戦略に裏打ちされた食事で、アスリートの未来を本気で変えることができるようになります。
迷う時間があるなら、いま手に取ってください。
それは、“正しい知識で人を支える”ための最初の一歩です。

ちなみに下記は初版(2020年版)です。
同時に読むことで栄養学のアップデートの波についても理解が深まること間違いありません。


おすすめ度:

 

 

スポーツ栄養学を実践的に学べるおすすめ本4選

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スポーツ栄養学の基礎が身についたら、次に必要なのは「どう現場で使うか」という視点です。
いくら理論が頭に入っていても、それを“その選手にとっての最適な形”で運用できなければ、知識は力になりません。

「じゃあ、具体的に何をどう食べさせたらいいの?」

「試合前や合宿の食事はどうすれば?」

「減量や増量の食事設計ってどう組み立てるの?」

こうした疑問や悩みを解決するには、実践的な食事例やケーススタディを通じて、リアルな対応力を身につける必要があります。

そこで今回はスポーツ栄養学を実践的に学べるおすすめ本を厳選してご紹介します。
選手の状態・競技特性・フェーズ(試合期・トレーニング期・休養期)に応じた戦略的な食事管理や栄養介入の具体例が満載です。

このセクションで紹介する本を読めば、あなたは「理論的にはこう…」で止まらずに、現場で機能する栄養知識を手に入れることができます。

つまり、ただの「わかった」ではなく、「できる」スポーツ栄養学が身につくのです。

本気で使える知識を求めている方にこそ読んでほしい、実践力を養うおすすめの一冊たちをこれから紹介していきます。

 

 

 

世界一細かすぎる筋トレ栄養事典

 

筋トレやボディメイクに本気なら、『世界一細かすぎる筋トレ栄養事典』は迷わず手に取るべき一冊です。

なぜなら、トレーニングの成果を最大化するには「何を・いつ・どう食べるか」を理解しておく必要があり、それを圧倒的に実践的かつ科学的に学べる唯一の本だからです。

著者の岡田隆氏(通称:バズーカ岡田)は、ホンマでっか!TVでもおなじみで日本体育大学教授にして現役ボディビルダー。

だからこそ理論だけでなく、現場の感覚にも刺さる内容が網羅されています。

栄養素130種以上の詳細解説、吸収や代謝の仕組み、タイミング別摂取戦略まで、“栄養を筋肉に変えるための設計図”がここにあります。

読まなければ、あなたはいつまでも感覚頼みの食事を続け、「なぜ身体が変わらないのか」という悩みから抜け出せません。

努力を結果に変えたいなら、まずは食事を戦略に。
その最短ルートが、この本です。

読まない理由はありません。

なおこの本はシリーズものとなっていて下記の体つくり本(通称:黄色本)もおすすめです。

おすすめ度:

 

 

スポーツする人の栄養・食事学

 

「スポーツやってるけど、食事はなんとなく」――そんな人ほど、この本を今すぐ読むべきです。

なぜなら、『スポーツする人の栄養・食事学』(樋口満 著)は、競技力を高めたいのに食事が自己流になっているあなたの“迷い”に、的確な答えを与えてくれるからです。

トレーニング内容は細かく計画しているのに、「何を・どれくらい・いつ食べればいいのか」は感覚任せ……そんな状態では、せっかくの努力が栄養面で帳消しになる可能性すらあります。

本書は、Q&A形式で構成されていて読みやすく、それでいて内容は本格的。

筋肥大、疲労回復、減量、貧血予防、女性アスリートの月経周期と栄養、ジュニア世代の食事など、現場でよくある悩みが網羅されており、「あ、それ知りたかった」が必ず見つかります。

例えば、「運動後はどのタイミングで何を食べるべきか?」「合宿中の食事で何に気をつけるべきか?」「減量したいけどパフォーマンスは落としたくない」――こういった疑問に、論理と実践をつなぐ形で明快に答えてくれる一冊です。

この本を読まないと、あなたは“何となく”の食事管理のまま、パフォーマンスを最大化できないまま努力を積み続けることになります。

それはつまり、トレーニング効率の損失であり、成長の機会をみすみす逃すということです。

正しい知識は、確実に“差”になります。
競技者本人はもちろん、指導者や保護者にとっても、選手を支えるために必ず知っておくべき内容が詰まっています。

スポーツ栄養学の「答え合わせ」がしたい人にとって、最良の一冊です。

おすすめ度:

 

 

女子アスリートの「食事と栄養」 パフォーマンスを高める体のつくり方 (コツがわかる本!)

女性アスリートに関わるすべての人へ――この本を読まずに現場に立つのは、あまりに危うい。

『女子アスリートの「食事と栄養」パフォーマンスを高める体のつくり方(コツがわかる本!)』は、女性アスリートの“心と身体”を守りながらパフォーマンスを高めるために、絶対に欠かせない一冊です。

なぜなら、女性の身体は男性と同じようには扱えません。月経、低エネルギー利用、無月経、骨密度低下……。

「痩せてるのに強くならない」「食べてるのに疲れが取れない」――そんな現場の違和感を、科学で説明できるかどうかが、支援者の真価です。

本書では、エネルギー可用性や月経周期に応じた食事戦略、成長期の女子選手への栄養サポート、RED-S(相対的エネルギー不足)など、女性アスリート特有のリスクに正面から向き合う内容が極めて丁寧に整理されています。
現場の悩みに直結するケースが豊富に盛り込まれており、読むたびに「こうすれば良かったのか」と膝を打ちたくなるはずです。

これを読まなければ、あなたは善意で“間違った指導”をしてしまうかもしれません。あるいは、大切なわが子がいつの間にか体調を崩していても気づけないかもしれない。
でも、この本を読めば、見えなかったリスクが見えるようになり、予防も対処も自信を持って行えるようになります。

女性アスリート本人も、親も、指導者も、管理栄養士も。
彼女たちの未来のために、この本は“読まなければならない一冊”です。

おすすめ度:

スポーツ栄養学 理論と実践

スポーツ栄養学を“仕事にしたい”“現場で武器にしたい”なら、この一冊から逃げてはいけません。

『スポーツ栄養学 ―理論と実践―』(田口素子 編著)は、栄養学の理論をただ知ってるだけで終わらせず、それを「どう現場で使うのか」まで徹底的に叩き込んでくれる一冊です。

なぜならこの本は、いわゆる栄養の教科書とは違います。

実際にアスリートと向き合い、悩み、支え続けてきた研究者・実践者たちが本気で書いた現場のバイブルだからです。

読んでみてください。

エネルギー可用性、トレーニング期・試合期の補食戦略、月経周期との付き合い方、パラアスリート支援の視点まで――他の本では一章で済まされがちな話題に、深く、実践的に、容赦なく踏み込んでいます。

読まなければ、あなたはいつまでも「それっぽいことは言えるけど、自信が持てない」未熟な栄養指導者のまま。
でも、読めば、科学に裏打ちされた判断軸が自分の中に通り、現場で“迷わず伝える”ことができるようになります。

スポーツ栄養学を“使える知識”に昇華したい人、そして、誰かの競技人生を本気で支えたいと願う人へ――これは、必ず読むべき一冊です。

おすすめ度:

 

 

まとめ:スポーツ栄養学を極めるために手に取るべき本はすぐそこにある。

スポーツ栄養学は、「なんとなく健康に良さそう」な情報を集めるだけでは決して身につきません。
アスリートの身体を預かるというのは、それほどに責任ある行為であり、だからこそ正確な知識と科学的根拠に基づいた実践力が求められます。

今回紹介した書籍は、現場の疑問に応え、パフォーマンスを引き出し、アスリートの未来を守るために厳選した最高峰のスポーツ栄養学の本です。
栄養学の基礎を固めたい人も、実践力を鍛えたい人も――ここにある8冊に勝るスタートラインはありません。

スポーツ栄養学に本気で取り組むなら、読むべき本はもう決まっています。

どれだけ知識があっても、「手に取るべき本」を手にしていなければ、指導の軸も、支援の自信も、生まれません。
「もっと早く読んでおけばよかった」――そう思う前に、今こそ正しい知識と出会うタイミングです。

これらの“おすすめ本”は、あなたの努力を“確実な成果”に変えてくれる最強のパートナーになるでしょう。

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