「ゲームは学習効果を高めるってホント?」
「ゲームの学習効果って何があるの?」
「でもデメリットもあるよね?」
以上の疑問を解決します。
親として、子どもに最高の教育を受けさせたい。
しかし、従来型の学習方法ではどうしても限界がある・・・。
ゲームは学習意欲などを高めることが明らかとなっており、教育効果を最大化するために必須となりつつあるツールとなっています。
本記事ではゲームの学習への可能性について追及しています。
記事の信頼性
●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)
●【現職】大学教員
●【専門分野】運動生理学・健康科学・疫学目次
ゲームは学習効果を高めるツールとして有効である【東大生も納得する4つの側面】
ゲームは学習効果を高めるツールとして有効な手段であると言えます。
ゲーム自体ほとんどが「課題解決型」の構成がされていることがほとんどです。
実際に多くの東大生もゲーマーとまではいかなくとも
ゲームを嗜む時間は少なくありません。
もしかすると、
ゲームを普段の勉強や実生活と掛け合わせることで相乗的に高めてくれている可能性も考えられます。
次項からは東京大学大学総合教育研究センター・藤本徹先生の言葉を借りながら
「ゲームが有用である4つの側面」について紹介します。
学習意欲を高めやすい
子供たちの学習意欲を高めやすい点は、ゲーム学習の最も重要なメリットです。
アメリカではゲームを授業に取り入れている教員への調査を行った結果、
もとももと学力の低かった生徒に対して「学習意欲の向上」が観られたことが報告されています。
ゲームが学習意欲を向上させる理由として
新奇性(新しく珍しい様子)が様々な要因から生成されることが
学習意欲の向上に繋がっていると考えられています。
難しすぎず易しすぎないゲームが与えられることによって、学習意欲を向上させることが可能とも言えるわけです。
複雑な概念を理解しやすい
「複雑な概念を理解しやすい」ことや「振り返る習慣が身につく」ことは
複雑な構造をしているシュミレーションゲームなどによって育まれる能力です。
信長の野望などを想像してみてください。
複雑な問題状況が連続して多発する構造を見抜き、
流れを把握することで"天下統一事業"を進めていきます。
そうした「課題理解」を自らの意思決定によって判断し
"天下統一事業"という行動に表れることが複雑な概念の理解や経験的な学習につながりやすくなります。
ゲームの最大の特徴は「フェィードバックが即時可能」といった点でもあります。
自らの行動が結果として画面に反映されることは
「なぜその結果になったのか?」を考える場を提供することになります。
結果として「振り返る習慣が身につく」と言われるわけです。
重要な学習課題をより深く理解出来る場を提供できる
ゲームのテーマによっては特に強調された特定の分野を「より深く学習する場を提供」出来るというメリットもあります。
先ほど挙げた"信長の野望"を例にします。
歴史の教科書で出てくる戦国時代の偉人はごく僅かです。
日本史を専攻しても戦国時代を扱う部分はせいぜい10ページ程度でしょう。
"信長の野望"はご存じの通り
織田信長を中心として室町幕府の終焉から江戸幕府が起きるまでを題材にしており、数多の戦や大名家同士の争いを再現しており安土桃山時代をより深部まで学ぶことが可能なゲームと言えます。
実際多くの歴史(戦国)マニアはこの"信長の野望"からのめり込んだとも言っています。(私もそうです)
このように、ゲームは現実の再現だけでは複雑すぎて学習者側も理解する手間が大きい場合などは、学習項目をわかりやすく提示したり、不要な複雑な要素は単純化したりして、必要な学習に早くたどり着けるようにデザインすることが可能です。
失敗から学ぶ環境を作りやすい
ゲームは簡単にクリアできません。
「失敗から学ぶ環境」さらに「安全に挑戦できる環境」を創設できる点で非常に優れていると言えます。
現実世界で再現が困難な環境も、ゲームという疑似空間を使えば安全にトライできるほか、失敗を恐れずに挑戦できる環境にもなります。
加えて、「現実では出来なそうなこと」であってもゲームなら「やってみるか」という発想に切り替えられ「創造性」を駆り立てることも可能と言えます。
ゲーム学習のデメリットは?
ゲーム学習はメリットだけではありません。
もちろんデメリットも存在します。
従来型の学習への興味の低下
ゲームを用いた学習が習慣化することで「従来型の学習への興味が下がる」点、
さらに「娯楽ゲームと比較される」点はゲーム学習の大きなデメリットです。
学習ゲームをする場合は学校で強制されるか、特定の興味を示した時しかありません。
さらに生徒は従来の教科書や参考書を読むよりもゲームの方が楽しく感じる上、娯楽型ゲームのほうにより興味を示します。
注意したいのは「ゲームを取り入れれば必ず学習意欲が増す」というわけではないと言うことです。
ゲームで勝つことが優先され学習が疎かになりやすい
ゲームに依存する多くの子供たちは「ゲームに勝つことが最優先となり、学習が疎かになる」ことが原因とされます。
ゲーム学習の期待される内容とは乖離したゲームのストーリーやアクションにハマってしまうと、娯楽型ゲームとなってしまいます。
ゲーム全般に興味を持って居たとしても、学習への興味が高まっているとは言い切れません。
単純な楽しさだけでなく、学習に関連したテーマを選択するなどした教員や親の道しるべが必要となります。
学習時間がかかりすぎる
ゲームでは非常に狭いテーマを扱うことからその点を深めることがメリットである反面、指導計画を全うするまでには相当な時間を有する可能性があると言うことが考えられます。
加えて、高度なゲームほど操作性やルールの理解に時間をとられてしまうケースもよくあるパターンです。
設備面の制約を受けやすい
時代は令和となった今でも
PCやネット環境が万全とも言えるわけではありません。
ゲームを学習に取り入れるための最大の障壁が環境面の整備と言えます。
ゲーム時間は学力に影響するのか?
ゲーム時間は学力にえいきょうすると思いますか?
ここまで「ゲーム学習」が浸透していることを踏まえると、答えは一目瞭然。
ゲーム時間と学力には一切の関連がありません。
学力の経済学(中室牧子著)という書籍の中に記載されています。
詳細はこちらご覧ください。
【関連記事】お得に本を読みたい大学生向け|東大生おすすめ本14選
ゲーム学習の場を整えるには「ゲムトレ」がいい理由
ゲーム学習が教育に有効であるということが分かっていても、
ただ無秩序にゲームを買い与えるだけでは「娯楽型ゲーム」にしかなりません。
ゲーム学習はまだ発展途上にあることから完全に整備されているわけではありません。そういうときこそ「ゲームのプロ」に頼ることが重要だと思いませんか?
餅は餅屋です。
ゲームの家庭教師を日本で唯一行っているゲムトレはゲーム学習を遂行する教師・場の提供としては最強ではないでしょうか。
こちらに話題沸騰!ゲームの家庭教師【ゲムトレ】の口コミ・評判をまとめてありますので合わせてご覧ください。
まとめ
ゲームは学習効果を高めるツールとして有効です。
しかし、その反面使い方を間違えると逆効果になるので監督が必要です。
東大生もゲームにはまる理由がこれでなんとなく理解出来たかもしれません。