2021年1月のある日、
「本出したので読んでください!」
と一通のラインとアマゾンのリンクが送られてきた。
何を隠そう、今回紹介する
「すごい人の真似だけで年収が5倍になった」の著者
石田一眞からだった。
彼とは出会って1年足らずの仲だが
「つかみ所のない面白いやつ」という印象。
『ボロクソにレビューしていい?』
「いいですよ(汗)」
と言うことで辛口のレビューをさせて頂くことになった。
この記事の筆者
●【最終学歴】東京大学大学院 (博士)
●【現職】大学教員
目次
筆者・石田一眞氏について
この本をレビューする前に
この本の著者である「石田一眞氏」について
触れておかなければならない。
石田一眞(いしだ・かずま)
すごい人の真似だけで年収5倍になった より
1993年生まれ。
宮崎県立宮崎西高校卒業(偏差値71)。
京都大学法学部現役合格。
在学中に事業の立ち上げを経験。
得られた収益でカンボジアに学校を2校設立。
大学卒業後は"異例"の独立。
現在は一般社団法人すごい会議所属。
アイアンマンの完走、
鳥取〜京都間完走、
サハラマラソン(約230km)出走予定。
ただ会って話すと
「普通のイケイケ社会人」
なのだが、
彼の実績を拝見すると
『奇人変人』そのもの。
印象とは異なる行動力は
真に彼の魅力と言える。
『すごい人の真似だけで年収5倍になった』は誰向けか?
私が読んで思った感想を素直に述べる。
この本を読んでほしい対象は、
①部活で結果が出ず、もがき苦しんでる選手
②就活が思ったように上手くいかない大学生
③仕事が順調なのに稼ぎが伴わない人
少なくとも
私が読んでこの本が
痛いほど刺さるのは上記に挙げた人だ。
『すごい人の真似だけで年収5倍になった』のテーマ・メッセージは?
この本のテーマは
『仕事で結果を残す人はそもそも奇人変人』。
『ただし、真似できないほどぶっ飛んでいるわけではない』。
『神は細部に宿る』。
(本書より)
何もかも上手くいかない人に向け
「当たり前のことを当たり前に出来ていないんじゃないか?」
そう訴えかけているような気もする。
メッセージとして感じたことは以下の通り。
すごい人(=仕事がデキる人=経営者、先輩など)は、
『すごいこと』を『ふつう』にする人たち。
間近で見てきたから言い切れる。
殻を破りたければ
自分で限界を作ってはダメだ。
こんな堅苦しい言い回しはしていない。
石田氏本人が、
自身の人生で出会ったすごい人(経営者)達の
真似をしていけば
知らずのうちに年収が5倍という経験談だ。
(推定3000万円以上)
印象に残ったフレーズ
本書を読み進めるに当たって
特に心に響いたフレーズを数個紹介する。
ネタバレにならないよう
細心の注意を払いながら・・。
「週8で練習していた」
「できない」と決めるつける前に
"異常なレベル"で突き詰める。
それが結果としてついてくる。
NBAのスーパースター
故コービー・ブライアントも
NBA屈指の練習の虫として有名だったほど。
「鏡の法則」
自分の行いが相手に影響する、と言う意味ではない。
人を変えるより
自分を変えた方が早いだろ?
鏡の中に映る自分は
"今ココ"にいる。
「プロの漫才を完コピ」
新しい物事に取り組むとき
「形」から入る。
これは正しい。
ただ異常なまでの
"完コピ"でなければ意味がない。
"プロ"には"プロ"たる業がある。
「教師の仕事は生徒を学習中毒にさせること」
教えることの本質は教科書にあらず。
東大生がいい先生かどうか。
どうだろう?
好きこそものの上手なれ。
トップ指導者には頭が良くなくてもなれる。
「1ヶ月で38年分の過去問を解いた」
大量行動は揺るがない自信となる。
できない理由を探す前に
「自分と同じレベルの人が成功している理由」を
突き詰めて、
その人よりも少しだけ多く努力する。
科学的〜、
効率的〜、
と言う言葉は突き詰めた人しか
使ってはならない。
『すごい人の真似だけで年収5倍になった』を読み終えて
正直、年収の話に触れるのかと思いきや、
ほぼ触れない。
見かけ倒しかと思いかけたが、
彼自身が社会に出て経験して得た
『金言』を我々に伝えてくれる。
忘れかけていた
ハングリー精神を今一度奮い起こしてくれた。
田舎出身とか関係ない。
「すごい人」の真似をして生きてみよう。
見たことのない世界が"そこ"にはある。