こういった悩みを解決します。
バスケットボールという競技はとにかく頭を使う競技ですよね。
でも「頭を使う」って言ってるコーチも、言われてる子ども、その親も理解出来てないんじゃないですか?
バスケにおいて頭を使うってどういうことかを理解せずにバスケしていると将来間違いなく使われなくなりますよ。
でも大丈夫。
この記事を読めば「頭を使ったバスケット=バスケIQを高めること」がどういうことか分かります。
何を隠そう、この記事の著者は170cmで国体に入り、大学でスタメンとなり、社会人で全国優勝を経験した元バスケ選手(現役大学教員)です。
この記事を読んで分かること
- 「頭を使う」意味が分かる
- バスケIQを高める方法が分かる
- 試合で活躍する選手になれる
目次
「バスケIQが高い」ってどういう意味?
IQとはIntelligence Quotientの略で「知能指数」 と訳されます。
バスケIQ とは「バスケにおける知能指数」のことを指します。
でも「バスケIQ」ってどうやって高い低いを決めるのでしょうか?
実は明確な基準はなく、感覚でそれを判断しています。
つまり、バスケIQが高い選手になる必要はなく、「勝手に周りが総判断する」だけなのです。
ただ、バスケットボール選手をよく見渡すと、
「バスケIQが高い選手」に共通している項目がいくつかあるのにお気づきでしょうか?
以下に特徴を書き出していきます。
バスケIQが高い選手の特徴
バスケIQが高い選手の特徴には以下の項目が共通しています。
バスケIQが高い選手の特徴
- 視野の広さ
- プレーの引き出しの多さ
- 相手をいなすプレー
- スクリーンのかけ方、使い方
- ディフェンスのヘルプのタイミング
これら一つ一つを解説するわけにはいきませんが、
想像してみてください。
自分の周りで「この人上手いな・・・」と思う人は必ず上記どれか、もしくは全てが卓越しているはずです。
お気づきの通り、これらは
・パスが上手
・ドリブルが上手
・シュートが上手
とは全く別の要素です。
チーム内で仲間と差を生み出すにはこういった"スキルとは別要素"で突出することもプレータイムを伸ばすコツです。
バスケIQが高い選手
上記の特徴を踏まえて実際のバスケIQが高い選手をピックアップしてみましょう。 バスケIQが高い選手の例
ヒントとしては
「何でこの人は試合に出れてんの?」って人が多いです。
それほど素人目にはわからない"熟練さ"を持ち合わせている選手達です。
悪童の代名詞ですが、彼ほど自分の役割を認知してプレーに徹する選手は他にはいません。(2019−20のドワイトハワードが上手く順応しました。)
2019−20で2度目のNBA優勝を勝ち取ったベテラン。コート内の監督と言われるほど全体を見渡せる力に長けています。
ここからは日本人
名門明成高校出身のPG。173cmながらコート内では絶大な支配力を持つ選手。
伝説の元日本代表PG。視野の広さだけでなく、プレーの選択肢の多さで常に相手を翻弄できる選手。
すこしだけコアな選手をピックアップしました。
やはり共通してることは「自分の役割を認識している」ことと、「プレーの選択肢」の多さ。
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他にもお気に入りの選手を見つけても構わないですが、
ただ単に
「シュートが上手い」
「身体能力が高い」
「パス・ドリブルが上手い」
だけで選手を参考にすることは安直です。
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学歴とバスケIQに関係はあるか?
とお考えかも知れませんがそうでもないです。
東大生とバスケする機会がありますが、必ずしもそうだとは言い切れません。
「頭を使え!」と指示する指導者がいますが、
子どもからしたら「頭悪いし、俺」って思考になって終わりです。
単純に
学力がある=バスケIQではありません。
ただ、彼等に本気でバスケを教えると
・戦術理解能力
・プレーの連続性への理解
などはやはり常人離れしています。
考察するに、
「高いレベルでバスケットを習ってきていない」
「知能を活かした指導がされていない」
だけであると肌感覚で感じています。
バスケIQを高める練習方法
バスケIQを高める練習方法に「正解」はありません。
というよりかは、練習方法ではなく「指導方法」もしくは「練習への向き合い方」によって大きく左右されるものだと信じています。
「この練習をしたからバスケIQが高くなった」
なら今頃日本のバスケは安泰とも言えると思います。
本質はそこではなく、
「バスケIQを高める環境をいかに醸成するか」にあるべきだと考えます。
これさえうまく醸成することができれば、
バスケ初心者の指導者であっても
バスケ未経験の親御さんであっても
子供たちは「バスケIQの高い」選手へと成長します。
練習試合をたくさんする
「実践は練習の数倍経験値を積める」
この格言は古くから世界中の指導者の中で言われてる言葉です。
ずっと体育館で練習していても上達度合いはすぐに頭打ちになります。
少なくとも1ヶ月に2回、
よくて毎週練習試合を組めるとベターです。
"試合慣れした選手達"は公式戦でものびのびプレーしてくれることでしょう。
「なぜそのプレーを選択したか?」問いかける
よく選手を叱責しているコーチ監督、保護者を見かけます。
−そんなに怒って何が生まれますか?
−怒ったところでそのミスは挽回できますか?
−怒るということは、自分の思い通りにならないから?
−選手の自主性は尊重されませんか?
ミスした選手に最も適した声掛けは
「なんでそのプレーをしたの?」
と聞いてあげてください。
そのプレーの「なぜ」を答えられない限りは選手として成長できません。
全てのプレーには流れがあります。
流れとはロジックです。
ロジックとは因果関係です。
つまり、スクリーン1つとっても、
「なぜその角度にスクリーンをかけるのか」
について選手自身が考えられるようにならなければならないのです。
選手と対話するときは徹底して「なぜ」を追求し、
それに訓練が必要です。
レベルの高い試合の分析:「なぜ」を追求させる
プレーの「なぜ」を追求する姿勢は
試合を第3者目線で見せても同じことが言えます。
レベルの高い試合をみせ、
「なぜあそこにパスしたのか?」
「なぜ打たなかったのか?」
「なぜスクリーンをその向きでかけるのか?」
など気づいた点を常に問答してみることです。
トップの選手は必ずしも100点の選択をするわけではありません。人間なのでミスだってします。
そのスコアに残らないようなミスを気づけるようになれれば、
「高いバスケIQ」が育まれたといっても過言ではありません。
問答だけではなく、
試合観戦のあとにはバスケノートなどに分析させるクセをつけることも1つ重要です。
バスケノートの書き方は小学生からOK!バスケが上手くなるたった1つのコツ【バスケノートを書く】について詳しく触れています。
まとめ:バスケIQの向上は「なぜの追求」から始まる
頭を使え!
とは軽々しく言えますが、
「頭を使う」本質を捉え切れていない指導者は山ほどいます。
バスケIQを高めるために重要なこと
インプット
↓
なぜの追求
↓
アウトプット
この流れさえできれば、放っておいても子どもは「バスケIQ」の高い選手に成長してくれます。