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高校生にプロテインは必要か【メリット・デメリット】



「高校生アスリートにプロテインは必要なの?」

「プロテインと成長の関係が知りたい!」

こういった疑問にお答えします。

筆者はこんな人
●東京大学大学院 (博士)
●中高バスケ部トレーナー
●体育系大学教員

本記事の内容
高校生アスリートにもプロテインは必要

○ただし食事が基本(食事からもプロテインは摂取できる!)

○飲み過ぎは注意!



高校生アスリートはプロテインを飲んだ方がいい!

junior athlete

高校生アスリートにもプロテインの補給が必要です。

プロテインは
○筋肉の成長促進
○筋肉の分解抑制
を助ける純度の高いタンパク質です。

カラダはタンパク質で構成されているため、激しい運動でエネルギーを枯渇すると、体内のタンパク質も消費され筋肉が痩せ細るだけでなく、免疫機能低下などの症状を来すこともあります。

とりわけ高校生の部活動は想像を絶するほど運動量が豊富です。
高校生のカラダ作りをサポートするためにもプロテインの補給は必要と言えます。


高校生がプロテインを飲むメリット、デメリットについて以下に説明します。

高校生がプロテインを飲むメリット

メリット
携行性に優れる(持ち運び・保存に便利)
食欲に左右されない
○効率よく体重増加(減少)を目論める

プロテインは粉状で保存されているため、夏場でも腐る心配がなく、水分と水筒(シェイカー)さえあれば、どこでも栄養補給ができます。

運動直後に飲むだけでなく、
カラダを酷使したあとに食欲がおちる(固形物が喉を通らない)ときでも簡単に栄養を摂取できます。

ほかにも、食べるのが苦手だけど体重を増やしたい選手は朝食後や就寝前にプロテインを飲むことで、存分に効果を発揮してくれます。

実際に、日本トップの高校生代表合宿等々では、栄養士のサポートのもと
①朝食 ②運動後 ③就寝前 
プロテインを飲むことで、選手の体重増加が生じていることが報告されています。

特筆すべきは、この体重増加の内訳は除脂肪体重の増加が主たる原因です。 つまり、筋肉の増加による体重増加のため、パフォーマンスは向上する見込みといえます。

ただし、プロテインで筋肉がつきやすくなることはありません。

タンパク質(プロテイン)はあくまでもカラダ作りをする材料であり、これ以上でも以下でもありません。トレーニングによるカラダの成長をより促進するための"起爆剤"とでも思っておいた方が良いです。

プロテインを飲まなくても筋肉はつきますし、成長できます。
ただ、飲んでる人と飲まない人の成長スピードや、最終的な骨格筋量に差が出ることは間違いありません。

[関連]【こっそり教えます】大学生向けプロテインの教科書

[関連]【超入門編】プロテインで筋肉がつかない理由


高校生がプロテインを飲むデメリット

デメリット
○プロテインに頼りがちになる
○飲み過ぎる

高校生に限らず、プロテインを「魔法の粉」と勘違いしている人が大勢います。

プロテインは食事で補いきれないタンパク質を補うためのサプリメント(補足物)です。

カラダ作りの基本は
○炭水化物(糖質+食物繊維)
○脂質
○タンパク質
○ビタミン
○ミネラル
の栄養素をバランス良く摂取することです。

普段の食事からでもタンパク質(プロテイン)は摂取可能です。

代表的な肉、魚、卵、乳製品、大豆にはタンパク質が多く含まれています、そのほかにも穀物や野菜類にもタンパク質は含まれています。

高校生アスリート含めトップアスリートこそ、日常の食生活に気を遣い、サプリメントに頼らない食生活をしている理由はここにあります。


プロテインを飲み過ぎると、食事の量が減り、体重が減少するだけでなく、筋肉の修復に必要な微量栄養素(ビタミン、ミネラルなど)が欠乏する可能性があります。 

プロテインの摂取はカラダ作りには必要ですが、過信は禁物です。



高校生のプロテイン推奨摂取量

runner protein

プロテインの推奨摂取量は競技や体重によって異なります。

持久系アスリート:体重1kgあたり1〜1.5g

陸上長距離や水泳、自転車などの持久系アスリートはエネルギーの消費が激しい競技です。

そのため、エネルギーを補う「糖質」の補給が最も重要です。
タンパク質もエネルギーとして使われますが、補給量としてはパフォーマンスを低下させず、筋肉量を維持する量が最適です。

瞬発系アスリート:体重1kgあたり1.4〜1.8g

野球やサッカー、重量挙げ、バスケットボール、ラグビーなど瞬発系およびコンタクトスポーツの選手は多くのタンパク質が必要となります。

練習での消耗は、筋肉の分解が多分に生じているため、抑制する必要があります。怪我やスタミナ切れの原因ともなり得るので適格な栄養補給が望まれます。

ただし、プロテインは筋肉痛や疲労の回復には効果を発揮しないので、効果を過信してはいけません。(筋肉痛≠筋分解)

[関連]プロテインで筋肉痛は軽減できない!【効果的な対処法とは】

プロテインの推奨摂取量は、サプリメントとしてのプロテインを指すのではなく、1日の総摂取量として計算されます。

つまり、朝食・昼食・晩ご飯・間食の全てを合算する必要があります。
プロテインでだけで推奨摂取量を摂ってしまうと、1日の上限を超えてしまうため、様々な不調を来すことがあるので注意を!



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まとめ:高校生アスリートにもプロテインが必要

再掲になりますが、「高校生にもプロテインが必要」と言えます。

高校生の部活動の運動量は、今考えてもハードです。その分カラダは消耗しているので、適切な栄養補給が必要です。

ただし、あくまでもサプリメントとしての立ち位置は変えてはいけませんのでご注意を。

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